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大起証券株式週報
| 株式週報 |
| 2025/11/17(月) |
| 【日本株】 米ハイテク株みながら |
| 日経平均株価は、4万8,000〜5万0,000円水準にレンジを切り下げる展開になった。米株式相場が不安定化していることで、日本株も上値の重い展開になった。特に業種に関係なく、売り圧力の強さが目立った。為替は円安に振れているが、輸出企業を大きく買い進むような動きも見送られている。為替と日経平均株価都の連動性が崩れている。高市政権の積極財政は日本の長期金利上昇を促しているが、財政支出の拡大期待で株価を押し上げていくような動きは見られなかった。急ピッチな値下がりで値ごろ買いを入れる動きもみられるが、米国株の動向を無視して買い進むような動きは鈍い。 今週もハイテク株の動向が注目される。依然としてAIバブルへの懸念は強く、ハイテク株に調整売りが続いた際に、日本株のみを大きく押し上げていくことは難しい。好決算や株主還元強化を発表した個別株を買い拾う動きはみられるが、まずは米ハイテク株の地合安定化が最優先される展開が続く。当面の反発シナリオは、下げ過ぎ感や値ごろ感から買いを入れる動きがみられるか否かに依存する。日中関係が急速に悪化しているが、日本株に対する直接的な影響は限定されている。 サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは45.63。 今週の予想レンジ 4万7,500〜5万0,000円 先週のレンジ 4万8,253〜5万0,574円 |
| 【米国株】 ハイテク株が不安定 |
| ダウ工業平均株価は、4万6,000ドル台前半まで下落する展開になった。引き続きハイテク株の地合が不安定化しており、上値の重い展開が維持されている。AIバブルとの懸念が強く、アマゾンが6.0%安、セールスフォースが6.8%安、マイクロソフトが7.5%安、エヌビディアが5.9%安など、大きく値を崩している。エヌビディアは好決算を報告しているが、上昇は一時的なものに留まり、逆にハイテク株の地合悪化を再確認する結果に終わっている。米金融政策環境は先行き不透明感が強い。当局者の見解は早期利下げの有無を巡って安定せず、結果的に米金融政策要因では積極的に売買を仕掛けづらい地合になっている。 ハイテク株の地合が安定するまでは、不安定な値動きが続く。NASDAQ総合指数は3週連続で下落しているが、まだ値頃感から買いを入れる動きは鈍い。このままハイテク株の軟調地合が続くと、10月の直近安値割れが打診され、同水準を割り込むとチャート主導の売りも膨らみやすくなる。前週にエヌビディアの好決算でも売り圧力を解消できなかった以上、高いレべルの先行き不透明感が維持される。株価がピークアウトしたかについてはまだ慎重な評価が求められるが、ハイテク株の鎮静化の有無を問う地合が続くことになる。 サイコロジカルは、前週の6勝6敗から5勝7敗に。14日RSIは43.64。 今週の予想レンジ 4万5,000〜4万7,000ドル 先週のレンジ 4万5,728〜4万7,202ドル |

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