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大起証券株式週報


株式週報
2022/01/24(月)
【日本株】 イベント通過で地合安定か
日経平均株価は、2万7,000円台中盤まで急落する展開になった。米国株の急落を受けて、日本株も売り優勢の展開になっている。原油高でインフレ警戒感が高まる中、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な政策引き締めが警戒され、米国株が急落した流れで日本株も下落した。日本銀行は当面の金融緩和策の修正観測を完全に否定しているが、投資家のリスク選好性が低下していることが、日本株も押し下げている。米国株売りの資金が日本株に向かうことはなく、昨年8月下旬以来の安値を更新している。国内で新型コロナウイルスの感染者が急増していることもネガティブ。死者や重症者は抑制されているが、東京都などでは行動規制が強化されており、サービス業を中心に経済活動の停滞が強く警戒されている。まだ感染被害のピークがみえてきていないこともネガティブ。


1月25〜26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がイベントリスクになるが、サプライズの可能性は低い。0.50%の大幅利下げといった議論が急浮上することがなければ、イベント通過後は市場環境が安定化し、安値修正の動きが活発化する可能性がある。国内でも10〜12月期決算発表が本格化するが、サプライチェーン混乱の影響が残される一方で、1〜3月期の業績上振れ期待が強まり易い状況にある。業績環境に対する信頼感が高まった際にも、安値修正が進み易くなる。ただ、改めて本格的にリスクテイクを進めることは難しく、まずは自立反発的な動きの有無の視点に留めたい。


サイコロジカルは、前週の4勝8敗から変わらず。14日RSIは38.91。


 今週の予想レンジ 2万6,800〜2万8,500円
   先週のレンジ 2万7,129〜2万8,690円
 
【米国株】 FOMC後は安値修正の余地
ダウ工業平均株価は、3万4,000ドル台前半まで急落する展開になった。米長期金利急伸と歩調を合わせて値下がりしていたが、金利上昇が一服した後も株式市場からの資金引き揚げの動きは維持され、3万5,000ドルの節目割れから一気に3万4,000ドル台前半まで値下がりしている。何か特段の新規材料が浮上している訳ではないが、ウクライナ情勢の緊迫化もあって原油相場が改めて急伸していることで、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な政策対応を迫られるとの見方が優勢になった。バイデン政権内からも、FRBのインフレ対応を後押しするような発言が目立ち、金融市場の不安定化を黙認してでも、インフレ対策が強化されるとの見方が優勢になっている。1月25〜26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控えているが、タカ派のサプライズが警戒されたこともあり、上値は重かった。ダウ平均30銘柄中、前週比プラスになったのは好決算を発表したP&G1社だった。


FOMCでは、ゼロ金利解除、資産売却についての議論が進展する見通しだが、サプライズはないだろう。既に年3〜4回の利上げまで織り込みが終わっており、利上げ幅を0.50%に引き上げるべきといった議論が活発化することがなければ、無難な内容に留まる見通し。このため、短期的な下げ過ぎ感もあって、自立反発的な動きは想定することが可能な状態にある。ただ、当面は金融政策環境からの逆風は強まる一方の状態であり、先高感形成までは至らない見通し。今後はハイテク企業の決算発表が本格化するため、そこで業績環境に対する信頼感を高めていくことができれば安値修正の動きも強化されるが、当面はイベント通過後の安値修正の有無の目線に留まり易い。


サイコロジカルは、前週の7勝5敗から4勝8敗に。14日RSIは28.16。


 今週の予想レンジ 3万3,000〜3万5,000ドル
   先週のレンジ 3万4,229〜3万5,611ドル
 
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