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大起証券株式週報


株式週報
2024/04/08(月)
【日本株】 中東リスクの消化優先
日経平均株価は、3万9,000円台前半まで軟化する展開になった。中東情勢の緊迫化を受けて、調整売りが膨らんだ。4月1日にイスラエルがシリアのイラン大使館を攻撃し、イランは報復攻撃を表明している。どのような形で報復が行われるのかは不透明だが、かりにイスラエルとイランが軍事衝突に陥ると原油価格動向に対する影響も極めて大きなものになる可能性がある。このため、投資家のリスク選好性が低下し、米国株と同様に日本株も上値を抑えられた。ドル/円相場は1ドル=151円台で膠着化し、明確な方向性を打ち出せていないが、期初で機関投資家の益出しの売りがみられたとの指摘もある。


中東情勢の消化が最優先されており、不確実性が後退するまでは積極的にリスクを取りづらい地合が続く。イランがイスラエルに対して報復攻撃を開始した際に、株式相場が全く影響を受けないとうことは考えづらい。中東情勢が落ち着きを見せるまでは、調整リスクを抱えよう。一方で、日本株の投資環境が大きく変わる訳ではない。期初の持高調整の動きも一巡すれば、徐々に地合を引き締める可能性が高い。国内では特に大きなイベントなどは予定されていないが、押し目買い優勢の地合は崩れない見通し。地政学リスクへの対応が最優先されるが、中東情勢を手掛りに急落するような動きがみられると、物色妙味が強まろう。


サイコロジカルは、前週の7勝65敗から6勝6敗に。14日RSIは48.91。


 今週の予想レンジ 3万8,200〜4万0,000円
   先週のレンジ 3万8,774〜4万0,697円
 
【米国株】 地政学リスクで不安定化
ダウ工業平均株価は、3万9,000ドル台を割り込む展開になった。新四半期入りで持高調整の売りが膨らんだ。米長短金利は落ち着いた値動きを見せたが、調整売りが優勢になった。また、4月4日の取引ではイスラエルとイランの軍事紛争のリスクを織り込む動きも見られた。シリアのイラン大使館がイスラエルの攻撃を受け、イランがイスラエルに対する報復攻撃を宣言している。主要産油国であるイランが交戦状態に陥ると、原油価格はもちろん世界経済にも大きなショックが発生する可能性があり、投資家のリスク選好性は後退した。ただし、週末にかけては押し目買いを入れる動きも強く、3万9,000ドル割れからの値崩れは回避された。


中東情勢の先行き不透明感が強まる中、積極的にリスクを取りづらい環境になる。特にイランがイスラエルに対する攻撃に踏み切ると、リスクオフ化がさらに進む可能性もある。中東情勢がある程度の落ち着きを見せるまでは、突発的な下落リスクを抱えよう。一方、4月10日には3月消費者物価指数が発表される。1月と2月に続いて強めのインフレ圧力が示される見通しだが、そこで早期利下げは困難との見方が米長短金利を押し上げると、株価に対してはネガティブな影響が生じやすい。また、同日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表される。同会合では当局者が年3回の利下げ見通しを示したが、利下げへの信頼感を高めて金利低下圧力がみられると、3万9,000ドル台前半で底固さをみせよう。


サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは47.21。


 今週の予想レンジ 3万8,000〜3万9,500ドル
   先週のレンジ 3万8,559〜3万9,815ドル
 
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