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大起産業株式週報


株式週報
2021/09/27(月)
【日本株】 自民党総裁選で堅調か
日経平均株価は、3万円の節目を割り込んだ後、3万円台前半を回復する展開になった。中国不動産大手・中国恒大集団の経営不安を背景にリスクオフ化が進む中、9月22日安値は2万9,573円に達した。しかし、そこから本格的なリスクオフ環境に発展することはなく、3万円台前半を回復している。短期的な過熱感もあり、9月14日の高値3万0,795円から急落地合になったが、3万円割れの価格水準では押し目買いが先行している。自民党総裁選では各候補の主張が概ね出そろったが、まだどのような結果になるのか予想が難しく、マーケットの反応は限定的。政治的閉塞感打破に向けての漠然とした期待感が下値を支えるが、政治要因での買い圧力には一服感も目立つ。一方、新型コロナウイルスの感染被害は着実に抑制されており、緊急事態宣言解除に向けての議論が活発化している。国内の飲食や旅行などサービス業の正常化期待が、原油相場を下支えする。


9月29日に自民党総裁選の投開票が行われるが、何れにしても新総裁は拡張的な財政政策を打ち出す可能性が高く、当面の株価に対してはポジティブに機能し易い。どの候補が勝利するかによって個別銘柄の値動きは荒れるが、株価全体としては歓迎されよう。一方、新型コロナウイルスの感染被害は収束に向かっており、伸びが鈍化し始めた製造業に代わって、サービス業の景気支援が期待し易い状況になっている。これで新型コロナウイルスは収束したとは言えないが、当面はこれまでの自粛の反動で経済活動全体が強く刺激され易く、株式市場に対する資金流入傾向は維持されよう。中国リスクの蒸し返しに注意が必要だが、3万円台定着から直近高値更新まで視界に入れよう。


サイコロジカルは、前週の9勝3敗から6勝6敗に。14日RSIは62.32。


 今週の予想レンジ 2万9,800〜3万0,750円
   先週のレンジ 3万0,202〜3万0,795円
 
【米国株】 過熱感解消で下値固まる
ダウ工業平均株価は、3万3,613ドルまで急落した後、3万4,800ドル水準まで切り返す展開になった。中国不動産大手・中国恒大集団の経営不安を背景にリスクオフ化が進む中、米国株も急落した。リーマン・ショックに匹敵する規模の信用不安が発生するとの見方もあり、投資家のリスク選好性が一気に後退した。ただ、中国人民銀行(中央銀行)の流動性供給強化もあって本格的なリスクオフ圧力が発生するには至らず、逆に過熱感解消との評価から押し目買い優勢の地合に転じた。9月21〜22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、11月テーパリング表明がほぼ固まった。一方、2022年利上げを予想している当局者の数が増えており、米長短金利が上昇していることはネガティブ。ただ、米株式市場では金融政策の不確実性が縮小したと好意的な評価の方が優勢だった。


まだ中国リスクに敏感な地合が続き、突発的なリスクオフ再開には注意が必要だろう。ただ当面のリスクオフ化が回避された場合には、過熱感の解消が進んでいることで、押し目買いが膨らみ易い地合になろう。米国においては新型コロナウイルスの感染被害拡大に対して引き続き注意が求められるが、マーケットの中心テーマから外れている。逆に改めて株価急伸を促すようなテーマも乏しいが、過熱感解消が進んだ後の押し目買いで3万5,000ドル台確立を打診する展開になろう。四半期末とあって持高調整の動きにも注意が求められるが、10〜12月期の上昇に向けて安値は買い拾いたい。


サイコロジカルは、前週の3勝9敗から5勝7敗に。14日RSIは49.80。


 今週の予想レンジ 3万4,200〜3万5,200ドル
   先週のレンジ 3万3,613〜3万4,879ドル
 
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