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2024年12月13日
白金は上昇再開へ

白金相場は950ドル水準で売買が交錯している。米大統領選と前後して持高調整で不安定な地合になるも、下値を固めつつある。シリア情勢の緊迫化、各国中央銀行利下げの動きを受けて、金相場は改めて騰勢を強めている。貴金属相場全体の値位置が切り上がりやすい環境にある。一方、中国で景気対策期待が強くなっており、非鉄金属や鉄鉱石相場などが下値を固めている。工業用金属としての売り圧力には一服感が目立つ。投機筋の物色意欲が依然として弱いため値動きは鈍いが、ここまま下値が固まれば、次は1000ドル回復が打診されよう。これまで通りに900ドル台前半から中盤では、買い対応で臨みたい。

【大起証券営業部チーフアドバイザー・越智貴哉】
貴金属相場に関するお問い合わせは075・241・7711まで。

2024年12月12日
金の買い方針を継続

東京金は1万2000円台後半で下値を固め、1万3000円台を回復する展開になっている。シリア内戦でアサド政権が崩壊したことで改めて地政学リスクを織り込む動きが優勢になっている。中東情勢にどのような影響があるのか先行き不透明感が強いが、政治・軍事的な不安定化リスクに対するヘッジ買いが強くなっている。また、中国中銀が11月に7ヵ月ぶりとなる金準備の増強を報告したこともポジティブ。トランプ米政権の誕生を前に、改めて中銀の金需要が刺激されている可能性がある。インドやトルコの中銀も金購入量を拡大している。来年に向けて安全資産としての投資ニーズが、過去最高値更新を促そう。

【大起証券営業部チーフアドバイザー・平戸隆司】
金相場に関するお問い合わせは06・6300・5757まで。