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2025年7月31日
原油に急伸リスク
原油相場は、60ドル台中盤から後半で売買が交錯している。ドライブシーズンの需給引き締まりが、原油相場を下支えしている。ガソリン消費が堅調なことで、製油所稼働率も高止まりしており、米原油在庫は過去5年のレンジを下回っている。さらに在庫減少が続けば、70ドルを試す可能性もあろう。しかも、トランプ政権はウクライナ停戦交渉の遅れを受けて、ロシア産石油に対する制裁強化の可能性を示唆している。ロシア産石油購入国に対して最大100%の関税を課すと警告しており、中国などのロシア産購入に影響が生じると、石油需給が一段と引き締まる可能性もある。急伸の可能性も想定しておきたい。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・眞田幸弘】
原油相場に関するお問い合わせは075・241・7711ま。 |
2025年7月30日
銀は40ドル台へ
銀相場は40ドルの節目を巡る攻防になっている。4月には一時27ドル台まで下落したが、投資人気の高まりを背景に2011年9月以来の高値を更新した。金相場に対する出遅れ感から、投機筋の物色意欲が強くなっている。上場投資信託(ETF)経由の資金流入がみられることがプラチナとの大きな違いであり、高騰するプラチナ相場と比較しても基調は強い。トランプ米政権と各国との通商協議が進展していることで、世界経済の減速懸念が急速に後退していることも、工業用金属である銀相場にはポジティブ。特に中国経済の持ち直しがみられることは、銀相場の先高観に直結する。40ドル台定着を打診しよう。
【大起証券営業企画室室長・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
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