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大起証券FX週報


ドル/円  ユーロ/円  豪ドル/円  エマージング通貨(南アランド/円・トルコリラ/円)

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ドル/円相場
2026/02/23(月)
【米ドル】 上げ一服感が広がり横ばいに、トランプ関税の見極め
米ドル/円相場は、1ドル=152.25円で下げ一服となった後の修正高で155.64円まで切り返した後、154円台まで上げ幅を削る展開になった。衆院選後の急激な円高が一服し、押し目を買い拾われている。自民党の勝利で無理な減税策が打ち出されるリスクが低下したことが円高圧力に直結していたが、高市政権が積極財政を志向していることに変化は見られず、1月安値152.08円割れを回避して下げ止まった。そのタイミングでドrすに押し目買いが入ったこともあり、ドル/円相場も155円の節目を回復した。日本銀行の早期利上げ観測が後退したことも、ドル/円相場を下支えした。ただし、2月20日に米連邦最高裁がトランプ米政権の相互関税について違憲判断を下すと、混乱が警戒されてドルは上げ一服となった。つれてドル/円相場も155円台を割り込んだ。


相互関税の違憲判断を受けて、トランプ大統領は直ちに世界に10%の代替関税を課すと発表し、その後は税率を15%まで引き上げると発表した。通商法122条に基づく新たな関税についても違憲の疑いがあるが、トランプ大統領は最高裁の判断に強い不満を示しており、次に何を行ってくるのか分からないとの不安心理が広がっている。しかも、イラン情勢が緊迫化し、米国がイスラエルと共同で攻撃に踏み切る可能性も警戒されている。2月27日に米国とイランの3回目の協議が予定されているが、地政学リスクの高まりが警戒された際にも、ドル/円相場は上値を圧迫されやすい。下げ一服後の修正高を経て、ドル/円相場も上げ一服感が強まろう。やや上値の重い持高調整が中心の展開になる見通し。


サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは45.67。


今後1週間の予想レンジは、153.00〜156.00円。
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ユーロ/円相場
2026/02/24(火)
【ユーロ】 良好な景況感で下値固い、米関税問題には要注意
ユーロ/円相場は、1ユーロ=181円水準で下げ一服となり、182円台まで小幅切り返す展開になった。ユーロ圏の景況感が良好なこと、欧州中央銀行(ECB)の利下げ対応の一服感から、改めて下値を固める展開になっている。2月PMIは、製造業画前月の49.1に対して50.7、サービス業が同51.6に対して51.8となっており、緩やかな景気回復傾向が再確認されている。トランプ米政権の関税政策を巡って不確実性が高まっていることには注意が必要であり、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、トランプ米政権が根拠法を変えた新たな関税措置を打ち出していることについて、欧州連合(EU)お米国との間の均衡を損なう恐れがあると懸念を示している。ただし、現状では追加利下げが行われる見通しにはなく、ユーロサイドには目立った売り材料は見当たらない。ドル/円相場が下げ止まっていることも、ユーロ/円相場にはポジティブ。


2月25日にユーロ圏の2月消費者物価指数が発表されるが、前月から大きな変動は想定されておらず、ECBの政策見通しに与える影響は限定される見通し。新規売買材料が乏しくなっているが、ユーロ圏経済の底堅さが維持されるのであれば、ユーロ/円相場が大きく値を崩すリスクは限定される。ドル/円相場が当面のピークを確認した可能性が高まる中、一気に急伸地合いを形成するような環境にはないものの、このまま緩やかな上昇地合を形成していく見通し。181.00円を下値目途に、184〜185円水準を打診しよう。下落リスクは、米関税政策などが極端なリスクオフ化を促すことが、クロス円全体を押し下げる展開になる見通しだ。


サイコロジカルは、前週の6勝6敗から変わらず。14日RSIは46.01。


今後1週間の予想レンジは、181.00〜184.00円。
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豪ドル/円相場
2026/02/25(水)
【豪ドル】 豪金利先高観から底堅い、年初来高値更新へ
豪ドル/円相場は、1豪ドル=110円台を回復し、今年最高値圏での取引になっている。2月16日には107.84円まで値下がりしていたが、米ドル/円相場が下げ一服となったこともあり、豪ドル/円相場も押し目買い優勢の展開になった。2月19日に発表された1月雇用統計は、雇用者数が前月比1.78万人増(前月は6.85万人増)、失業率が4.1%(同4.1%)となった。やや低調な数値だが、雇用者数の伸び悩みはパートタイムが3.27万人減となった影響であり、正規に限定すれば5.05万人増であり、雇用環境は良好との評価が維持されている。豪中央銀行が利下げ対応を迫られる環境にはなく、逆に利上げ対応が維持されることはポジティブ。中国が2月23日まで春節の連休だったことで売買材料は乏しかったが、相場は底堅さが目立った。


トランプ米政権の関税が同国最高裁から意見認定されるなど混乱がみられ、世界的に株価が圧迫されると調整売りが膨らむリスクがある。ただし、極端なリスクオフ環境に陥っているわけではなく、株価が大きく崩れないのであれば、年初来高値を更新しよう。111〜112円水準が打診される見通し。2月25日に1月消費者物価指数が発表されたが、トリム平均で前年比3.4%上昇と、前月の3.3%上昇から上振れしている。豪中央銀行の利上げ対応を支持する数値と言える。豪金利先高観の強さが維持じされると、このまま押し目買い優勢の地合が維持される見通しだ。下落リスクは、豪ドルそのものよりも、リスクオフや円高といった動きに注意したい。


サイコロジカルは、前週の5勝7敗から8勝4敗に。14日RSIは66.60。


今後1週間の予想レンジは、109.00〜112.00円。
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エマージング通貨相場(南アランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円)
2026/02/26(木)
【南アランド】 景気と財政に対する信頼感が強まるか
南アフリカランドは、1ランド=9.8円台まで値上がりし、年初来高値を更新する展開になった。景気や財政環境に対する悲観的な見方が後退していることで、押し目買い優勢の展開になっている。トランプ米政権の関税政策に不透明感が強くなっているが、投資家のリスク選好性が大きく損なわれることはなく、新興国通貨全体が物色されている。南アフリカの金融政策については、特に目立った新規売買材料は見当たらない。政策金利6.75%で利下げは一服しているが、利上げ対応を急がされるほどにインフレ圧力が強くなっているわけではない。


3月4日に10〜12月期国内総生産(GDP)が発表される。南アフリカ経済への信頼感を高める数値になると、買い安心感が強まろう。また、南アフリカ財務省は2月25日に発表した年次予算で、財政の持続性を確保するための「財政アンカー」の導入方針を示した。毎年10月か11月に中期予算の大枠を示す。今年度は3年連続でプライマリーバランスが黒字化する見通しがランド相場をサポートしているが、財政環境に対する信頼感が更に強化されると、買い安心感が強まる。9.9円を突破すると、10.0円の節目を打診する展開になろう。


 今後1週間の予想レンジ 9.70〜10.00円/ランド
   過去1週間のレンジ 9.52〜9.89円/ランド
 
【トルコリラ】 ドル/円との連動が続く、ボックス気味の展開
トルコリラは、1リラ=3.5円台中盤まで切り返す展開になった。引き続き対ドルでは売り優勢の地合が続いているが、ドル/円相場の反発と連動して、リラ/円相場も安値修正の動きが優勢になっている。引き続き、リラ主導の値動きは限定されている。特に注目されるようなイベントはなく、専らドル/円相場の値動きが重視されている。イラン情勢が緊迫化しており、米国がイランに対する軍事攻撃に踏み切る可能性も高まっているが、リラ相場に対する影響は限定的。地政学リスクの高まりよりも、ドル/円相場の動向が重視されている。


引き続きドル/円相場の動向に強く依存する展開になろう。リラ独自の値動きを想定する必要性は乏しい。2月27日に1月消費さy物価指数、3月2日に10〜12月期国内総生産(GDP)、3日に2月消費者物価指数など重要経済経済指標の発表が続くが、リラ相場に対する影響は限定される見通し。ドル/円相場がこのままボックス相場を維持すると、3.5〜3.6円水準で方向性を欠く展開が想定される。


 今後1週間の予想レンジ  3.50〜3.60円/リラ
   過去1週間のレンジ  3.49〜3.57円/リラ
 
【メキシコペソ】 年初来高値更新で上昇追認中
メキシコペソは、1ペソ=9.1円水準まで値上がりし、年初来高値を更新した。メキシコ中央銀行の利下げサイクルの鈍化観測が強く、底堅く推移した。2月前半の消費者物価指数は年率3.92%上昇と、1月後半の3.82%上昇から伸びが加速している。メキシコ中央銀行は2月6日の政策会合で金利を据え置いたが、少なくとも目先は追加利下げを急ぐ環境ではないと評価されている。3月か5月に更に0.25%の利下げが実施されるのがメインシナリオであるが、インフレ率が目標に達する時期は中央銀行の想定で2027年4〜6月期までずれ込んでいる。トランプ米政権の関税政策に不透明感もあるが、底堅さを維持している。


このまま極端なリスクオフ化がみられないのであれば、押し目買い優勢の地合が維持される見通し。高金利通貨環境が評価される地合が続きやすい。まだ利下げは終了していない見通しだが、世界的に金利抑制が進む中で、7.00%の政策金利は十分に魅力的と評価されよう。「麻薬密輸王」の殺害で治安悪化が警戒されるが、ペソ相場に対する影響は限定される見通し。年初来高値を更新したことで、このまま9.1円水準を完全に上抜くと9.2〜9.3円水準が打診される見通し。


 今後1週間の予想レンジ 8.95〜9.25円/ペソ
   過去1週間のレンジ 8.92〜9.14円/ペソ
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※ドル/円は月曜日、ユーロ/円は火曜日、豪ドル/円は水曜日、エマージング通貨は木曜日に更新予定。
休日の際は、更新をお休み致します。
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