イラン戦争終結期待だと底堅い展開に

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大起証券FX週報


ドル/円  ユーロ/円  豪ドル/円  エマージング通貨(南アランド/円・トルコリラ/円)

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ドル/円相場
2026/05/18(月)
【米ドル】 原油高だと150円台後半も、ボックス内の値動き
米ドル/円相場は、1ドル=158円台後半まで値上がりする展開になった。改めて原油相場が急伸したことを受けて、米金利上昇・ドル高圧力が優勢になった。米国とイランの和平合意が近いとみられていたが、実際には和平合意の見通しが立たない状態になり、逆に原油供給不安が高まったことが、原油相場を押し上げている。原油高の長期化を受けて、インフレ懸念が強化されている。世界的に金利上昇圧力が強まる中、米長期金利も4.5%の節目を上抜き、それがドル高圧力に直結した。4月の米インフレ指標が、強めの数値になったことも米金利上昇・ドル高を促した。


今週もイラン情勢に強く依存する展開になる。このまま米国とイランの和平合意の見通しが立たない状況が続くと、原油高がインフレ懸念を一段と強化し、米金利上昇・ドル高圧力も続く可能性が高い。特に5月20日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で当局者のタカ派姿勢シフトが警戒されると、ドルの下値は一段と固まりやすくなる。ただし、160円台では日本政府・日銀が改めて円買い・ドル売り介入に踏み切る可能性が高く、160円に迫ると持高調整の動きが上値を圧迫する見通し。150円台後半のボックス内で底堅さを示す展開にとどまろう。当然にイラン情勢の緊張緩和で原油相場が軟化すれば、ドル/円相場も軟化する可能性が高まる。


サイコロジカルは、前週の8勝4敗から10勝2敗に。14日RSIは55.02。


今後1週間の予想レンジは、156.00〜160.00円。
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ユーロ/円相場
2026/05/19(火)
【ユーロ】 景気減速懸念が上値を圧迫する
ユーロ/円相場は、1ユーロ=184.00〜185.50円水準で売買が交錯する展開になった。欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測、ユーロ圏経済の減速懸念の綱引きとなり、明確な方向性を打ち出せていない。イラン情勢の先行き不透明感は維持されており、改めて原油相場が上昇していることが注目される。ただし、ユーロに対する影響は強弱評価が割れ、ユーロ/円相場は決定打を欠いた。インフレリスクの高まりを受けて、ECB当局者からは利上げに関する言及が増えている。レーン専務理事は、原油価格のショックで利上げを迫られる可能性があるとの認識を示している。6月に利上げがあるのかは不透明感も強いが、金利上昇圧力が強まりやすい環境はポジティブ。ただし、ユーロ圏の景気減速懸念も高まり続けており、ユーロ主導の大きな値動きはみられなかった。


インフレ懸念が高まっていることは間違いないが、ユーロ/円相場に関しては引き続き若干の上値の重さを想定しておく必要がある。ECBの利上げ観測よりも景気減速懸念の上値圧迫が続こう。特にドル/円市場で日本政府・日銀の円買い介入が警戒される中、ドル
/円相場の上昇余地の乏しさが、ユーロ/円相場の上値も圧迫する見通し。183円水準が下値目途になる一方、185.50〜186.00円水準では上値を抑えられる見通し。4月消費者物価指数もイベントリスクになるが、サプライズがなければ原油価格鎮静化の有無の方が重視されよう。


サイコロジカルは、前週の9勝3敗から5勝7敗に。14日RSIは49.40。


今後1週間の予想レンジは、183.00〜186.00円。
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豪ドル/円相場
2026/05/20(水)
【豪ドル】 世界的な金利上昇で上げ一服、雇用統計に注目
豪ドル/円相場は、1豪ドル=114.61円まで値上がりした後、112円台後半まで反落する不安定な地合になった。豪金利の上昇圧力を背景に押し目買い優勢の展開になっていたが、世界各国の金利上昇圧力が強まる中、豪ドルの相対的な優位性が後退している。特に米長期金利は大きく上昇し、豪ドルから米ドルへの資金シフトが促された。また、急激な金利上昇が投資家のリスク選好性を後退させていることもネガティブ。株価が大きく値を崩しているわけではないが、リスクオン環境が一服したことが、豪ドル相場に対して調整売りを誘った。


5月21日に4月雇用統計が発表される。雇用者数は前月の1.79万人増から伸びが鈍化する見通しだが、雇用に対する信頼感が大きく損なわれるリスクは低い。労働市場が、豪中央銀行の年内追加利上げを支持するとの見方が強まれば、豪ドル相場にはポジティブ。ただし、オーストラリア以外の中央銀行でも利上げの議論が活発化する中、金利要因のみで豪ドル相場を大きく押し上げることは難しくなっている。極端なリスクオフがみられないのであれば111〜112円水準では下値を支えられる見通し。一方、115円台に乗せる可能性は後退している。


サイコロジカルは、前週の9勝3敗から8勝4敗に。14日RSIは46.89。


今後1週間の予想レンジは、111.00〜114.50円。
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エマージング通貨相場(南アランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円)
2026/05/21(木)
【南アランド】 株価動向見ながらも、底堅い
南アフリカランドは、1ランド=9.5円台をコアに膠着気味の展開が続いたが、米国とイランの和平合意に対する期待感が再浮上すると値上がりし、9.6円台前半まで小幅高になった。原油高が米金利上昇を促したことが、ランド相場の上値を圧迫した。米国で利上げの議論が強化されたことで、ドルに対する資金回帰の動きが新興国通貨の上値を圧迫した。リスク投資の地合もやや悪化し、新興国通貨の投資環境が悪化した。ただし、5月20日にトランプ米大統領が和平合意を示唆する発言を行うと、押し目買いが入った。


イラン情勢が安定していない。株価も値動きが安定しておらず、ランド相場もリスク投資の地合を見ながらの展開になりやすい。株価が大きく値を崩さないのであれば、押し目での物色妙味は維持されよう。4月消費者物価指数が前年比4.0%上昇と前月の3.1%上昇から伸びが加速したことで、南アフリカ中央銀行の利上げ期待が強化されていることもポジティブ。各国で利上げの議論が活発化しているため、金融政策要因でランドが急伸することは難しい環境だが、株価急落が回避できるのであれば、底堅く推移する可能性が高い。9.4〜9.5円水準を下値目途に、9.7〜9.8円水準を打診しよう。


 今後1週間の予想レンジ 9.40〜9.80円/ランド
   過去1週間のレンジ 9.46〜9.67円/ランド
 
【トルコリラ】 ドル/円との連動が続く、横ばい気味に
トルコリラは、1リラ=3.4円台中盤から後半でほぼ横ばいの展開になった。ドル/円相場との連動性が強い地合が続いているが、そのドル/円相場がやや底堅く推移したことが、リラ/円相場も下支えした。対ドルでは一貫してじり安の展開になっているが、リラ/円相場に関してはドル/円相場の動向次第の環境が続いている。イラン情勢の先行き不透明感から各国金利が上昇し、ドルが買われている。しかし、リラ/円相場に対する影響は限定的だった。


引き続きドル/円相場と連動した展開になろう。そのドル/円相場が明確な方向性を打ち出せないのであれば、リラ/円相場は現行のボックス相場を踏襲しよう。トルコ経済に関する大きなイベントなどは予定されておらず、リラ相場独自の大きな値動きを想定する必要は乏しい。ドル/円相場がイラン情勢の先行き不透明感に下値を支えられる一方、日本政府・日銀の円買い介入に対する警戒感から上値を抑えられると、ボックス気味の展開が維持されよう。3.5円台からの上昇余地が限られる一方、3.4円台中盤では買われやすい。


 今後1週間の予想レンジ  3.44〜3.52円/リラ
   過去1週間のレンジ  3.45〜3.49円/リラ
 
【メキシコペソ】 リスクオンだと底堅い、今年最高値圏が続く
メキシコペソは、1ペソ=9.1〜9.2円水準で売買が交錯した。イラン情勢の先行き不透明感が強く、ペソも方向性を欠いた。米金利上昇を受けて、対ドルでは調整売りがやや優勢になるも、大きな値動きには発展しなかった。本格的なリスクオフ環境に移行したわけではなく、決定打を欠いた。インフレ圧力が強まる中、メキシコ中央銀行の利下げ対応が一服したとみられることはポジティブ。ただし、逆に早期利上げが想定されているわけではない。


イラン情勢が注目される地合が続く。極端なリスクオフ化が見られないのであれば、ペソ/円相場は現行価格水準を維持しよう。日本政府・日銀が円の下落余地を限定しているため、ペソ/円相場の急伸リスクは限定されるが、それでも9.2〜9.3円水準を試すことは可能だろう。5月22日の1〜3月期校内総生産(GDP)などもイベントリスクになるが、底堅い展開が維持される見通し。特にイラン情勢の緊張緩和期待が高まると、他の新興国通貨と同様にペソも物色されやすくなる。


 今後1週間の予想レンジ 9.05〜9.30円/ペソ
   過去1週間のレンジ 9.10〜9.20円/ペソ
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※ドル/円は月曜日、ユーロ/円は火曜日、豪ドル/円は水曜日、エマージング通貨は木曜日に更新予定。
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