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大起証券FX週報
ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円 エマージング通貨(南アランド/円・トルコリラ/円)
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| ドル/円相場 |
| 2025/12/01(月) |
| 【米ドル】 底固さを再確認か、根強い円売り圧力 |
| 米ドル/円相場は、1ドル=157.89円で上げ一服となった後の調整売りが優勢になり、155円台後半まで軟化している。高市政権の積極財政に対する警戒感で円が急落していたが、持高調整の動きが活発化している。日本の財政環境に対する懸念は根強いが、片山財務相が急激な円安をけん制する発言を繰り返していることで、短期筋の持高調整が進んでいる。実弾介入の可能性も示唆されていることで、短期筋が持高調整を進めた模様だ。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が12月9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げに踏み切るとの観測から、米金利低下・ドル安圧力が発生したこともドル/円相場の値を抑えた。ただし、155円台では押し目買いを入れる動きも見られ、大きな値動きには発展しなかった。 持高調整の動きを消化しつつも、底固さを再確認する展開になろう。日本の財政環境に対する警戒感は強い。長期金利に上昇圧力が強まると、円売り圧力も強まりやすくなる。インフレ抑制のためには日本銀行の利上げが必要な状況だが、当局者からはまだ物価安定目標の達成に慎重な声も強く、少なくとも断続的に利上げが行われていく見通しにはない。円売り圧力は継続しよう。11月下旬に持高調整を進めたが、155円水準が抵抗線として機能するのかを打診する局面になる見通し。一方、ドルに関しては追加利下げの織り込みが続きやすい。既にかなりの程度まで織り込みが進んだことで米金利低下・ドル安が大きく進む余地は限られる。ドルの上値の重さは維持される見通しだが、それを上回る円安圧力の発生が警戒される局面が続く。 サイコロジカルは、前週の9勝3敗から6勝6敗に。14日RSIは57.56。 今後1週間の予想レンジは、154.50〜158.00円。 |
| ユーロ/円相場 |
| 2025/12/02(火) |
| 【ユーロ】 ECBの利下げ一服感を維持、高値ボックスを継続 |
| ユーロ/円相場は、1ユーロ=180〜182円水準で売買が交錯する展開が続いた。日本銀行の利上げ観測からドル/円相場は上げ一服感を強めたが、ユーロ/円相場は明確なトレンドを形成できなかった。円高を相殺するユーロ高圧力が発生していることで、トレンドが定まらなかった。米利下げ観測の高まりで対ドルではユーロが押し目買い優勢の展開になったが、ユーロ/円相場は決定打を欠いている。欧州中央銀行(ECB)の直近の金融政策会合議事要旨では、一部メンバーが利下げサイクルの終了を支持したことが確認されている。当面はECBの大規模な政策調整を想定する必要性は乏しい状況が続く見通し。 今週も対ドル、対円ともに底固い展開が続きやすい。12月2日に11月消費者物価指数が発表されるが、ECBの政策据え置き見通しが修正を迫られる可能性は低い。ウクライナ和平が実現すると地政学リスクの軽減評価がユーロを押し上げる可能性もあるが、まだ調整には時間が必要との見方が強く、ユーロ相場に対する影響は限定されやすい。引き続きウクライナ和平協議の進展状況には注意が必要だが、まだ明確な見通しが立つ状況にはなっていない。日銀の利上げ観測がドル/円相場の上値を圧迫していることはネガティブだが、ユーロ/円相場は総じて最近の取引レンジを踏襲する展開に留まる可能性が高い。 サイコロジカルは、前週の10勝2敗から8勝4敗に。14日RSIは59.49。 今後1週間の予想レンジは、179.00〜182.00円。 |
| 豪ドル/円相場 |
| 2025/12/03(水) |
| 【豪ドル】 豪ドルは底固さを維持、当面の利下げは見送り |
| 豪ドル/円相場は、1豪ドル=102円台前半まで値上がりし、昨年11月以来の高値を更新した。米ドル/円相場は上げ一服後の調整局面に入ったが、豪ドル/円相場は底固さを維持している。豪中央銀行が利下げに慎重姿勢を維持するとの見方が強化されたことが、豪ドル相場を下支えしている。11月の消費者物価指数はトリム平均で前年同月比3.3%上昇となり、前月の2.8%上昇から大きく上振れした。根強いインフレ圧力が確認されたことで、豪中央銀行は当面の間、追加利下げを見送るとの見方が強化された。豪金利の先安観も後退し、豪ドルが買われている。 12月上旬は7〜9月期国内総生産(GDP)、11月雇用統計などの経済指標が発表される。ここで景気減速懸念が急激に高まると、豪ドル相場は利食い売り優勢の展開になる可能性はある。ただし、余程のサプライズがなければ当面の利下げ再開の可能性は低いだろう。このため、円高やドル高が加速するような展開か、リスク投資の地合が著しく悪化しない限り、豪ドル/円相場の下落余地は限定される見通し。特に12月9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米利下げが確実視される中、投資家のリスク選好性が高まれば102円台定着が打診され、103〜104円水準まで値上がりが進む可能性がある。 サイコロジカルは、前週の6勝6敗から7勝5敗に。14日RSIは64.25。 今後1週間の予想レンジは、101.00〜104.00円。 |
| エマージング通貨相場(南アランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円) |
| 2025/11/27(木) |
| 【南アランド】 ドル安とリスクオンだと底固い |
| 南アフリカランドは、1ランド=9.1円水準で売買が交錯する展開になった。ドル/円相場の上げ一服が上値を抑えるも、大きく値を崩すようなことはなかった。米利下げ観測で対ドルで底固く推移したこと、リスク投資の地合改善がランド/円相場を下支えする展開になった。7〜9月期の経済成長率は前年比2.1%増と、前期の0.9%増から上振れしたが、ランド相場に対する影響は限定された。改めて貴金属相場が上振れしていることもあまり材料視されていない。専らドル安とリスクオン環境を背景に地合を引き締める展開になった。 目先は大きなイベントは予定されていない。このため、ドル安とリスクオン環境からの支援が続くかが焦点になる。12月9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後もドル安・株高傾向が維持されると、ランド/円相場は現行価格水準で値固めを進め、若干の上振れを打診する可能性がある。特にドル/円相場の軟化が一服すると、直近高値9.20円を試す展開になろう。ランドの独自材料よりも、新興国通貨としての評価が中心となる地合が続く見通し。 今後1週間の予想レンジ 9.00〜9.25円/ランド 過去1週間のレンジ 9.04〜9.14円/ランド |
| 【トルコリラ】 円安の支援一服中、円安再開の有無見極め |
| トルコリラは、1リラ=3.6円台中盤までじり安の展開になった。10〜11月はドル/円相場の値上がりと連動してリラ/円相場も3.73円まで値上がりしていたが、ドル/円相場の上げ一服がリラ/円相場にも上げ一服感をもたらし、調整売り優勢の展開になった。対ドルではドル安環境でも上値の重さを維持しているが、10月以降のリラ/円相場は専らドル/円相場の動向を見ながらの展開が続いている。11月消費者物価指数は前年同月比31.07%上昇となり、前月の32.87%から若干上振れした。追加利下げの議論に強力なブレーキを掛けるような動きにはなっていない。 ドル/円相場の値動きと連動した展開が基本になる。ドル/円相場の調整圧力が続いている間は、リラ/円相場も上値の重さを維持し、3.6円台前半から中盤での取引になろう。ただし、円安の構造的な問題が解決された訳ではない。改めて円安圧力が強まると3.7円台を回復する展開になる。ドル/円相場が調整局面を迎えているが、このまま日米金融政策環境の違いから値を崩していくのか、改めて日本の財政懸念から円安が進むのか、ドル/円相場の次のトレンド見極めの環境が続く見通し。12月11日にトルコ中央銀行金融政策会合が予定されている。 今後1週間の予想レンジ 3.62〜3.70円/リラ 過去1週間のレンジ 3.64〜3.69円/リラ |
| 【メキシコペソ】 リスクオンだと底固く推移 |
| メキシコペソは、1ペソ=8.5円水準で売買が交錯する展開になった。ドル/円相場の上げ一服が上値を抑えるも、ペソ/円相場は高値圏を維持している。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が強くなっていること、リスク投資の地合が引き締まったことが、ペソ/円相場の下値を支えた。ただし、大きく買い進むような動きは見られず、今年最高値圏で売買が交錯する展開に留まった。ペソに関しては、独自材料が乏しい。経済成長の鈍化でメキシコ中央銀行が追加利下げに踏み切るとの観測は強いが、政策金利は7.25%と相対的な高さは維持しており、高金利通貨としての魅力は維持されている。 円高環境でも底固さを維持しており、押し目買い優勢の地合が続きやすい。リスク投資の地合が大きく悪化することがなければ、このまま8.5円水準を維持し、8.61円の直近高値を打診する可能性もある。12月9日に発表される11月消費者物価指数がイベントリスクになるが、インフレ要因で追加利下げが阻害される可能性は低く、ペソ相場に対する影響は限定されよう。特に12月9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後もドルの急伸がみられなければ、ペソの底固さは維持される見通し。 今後1週間の予想レンジ 8.40〜8.60円/ペソ 過去1週間のレンジ 8.45〜8.53円/ペソ |

| ※ドル/円は月曜日、ユーロ/円は火曜日、豪ドル/円は水曜日、エマージング通貨は木曜日に更新予定。 休日の際は、更新をお休み致します。 ※PDF版の閲覧にはAdobe Readerのインストールが必要です。 ※レポート内容に関してのご質問等にはお答えできませんのでご了承ください。 ※全レポートおよびファイルの無断転載を固く禁じます。 |