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テクニカル分析の基礎

テクニカルチャートの解説
相対力指数 サイコロジカル ストキャスティクス 乖離率 一目均衡表
パラボリック モメンタム ROCオシレーター ボリンジャーバンド DMI

相対力指数
機能 相場転換予想の1つとしてW・ワイルダー氏によって考案されたもので、相場の値動きの方向と早さを知るのに大変便利な指数である。相対力指数が描く曲線の角度は値動きの早さに比例し、上下運動は値動きの強さに比例する。そして、現在の相場が実際にどの程度の強気なのか、あるいはどの程度の弱気なのか、その度合いを数値で示し、さらに売買のタイミングをつかむ指数である。
チャートの見方 相対力指数が70%(70ポイント)以上になれば相場は天井圏、30%(30ポイント)以下になれば相場は底値圏とみなされる。
相対力指数が70%(70ポイント)を上回らずに反落する場合、または30%を割り込まずに反騰する場合は相場の転換を示す材料となる。
相場が最高値を更新しても相対力指数が最高値を示さず、また相場が最安値を更新しても相対力指数が最小値を示さない時、つまりは実際の相場に逆行する「逆行現象」が起こる時、相場の転換が起こる。
相対力指数の最も低い数値とその後にできる低い数値を結ぶと、アップトレンド(上昇直線)が引ける。一方、最も高い数値とその後にできる高い数値を結ぶとダウントレンド(下降直線)が引ける。これらのトレンドと実際の動き(トレンド)が逆行する場合も逆行現象といい、相場の転換を示唆する。
最初に、「相対力指数」は「上げ平均」と「下げ平均」を求める際、「14日」という数字が使われているが、9日、あるいは42日で作成される場合もある。ただ、相対力指数の考案者である分析によると、商品の値動きの多くのサイクルが当時14日であったことから、14日が一般的とされる。
 
【作成方法】
1. 第1日目の相対力指数の算出方法は、まず過去14日間の終値から日々の上げ幅、下げ幅を算出します。下記の【表1】のようなワークシートを用いると分かり易いです。
2. 過去14日間の上げ幅を合計し、これを14で割る。これを「上げ平均」という(上げ平均値をAとする)。また、過去14日間の下げ幅を合計し、これを14で割る。これを「下げ平均」という(下げ平均値をBとする)。
3. 「上げ平均(A)」を「下げ平均(B)」で割った値に1を加える。これをCとすると、
C=1+A/B
4. 「C」で100を割った値を「D」とする。
D=100÷C
5. 相対力指数(RSI)は、100から「D」を差し引いた数値である。
相対力指数(RSI)=100−D
尚、これまでの3・4・5をまとめると、相対力指数は、
RSI=

× 100
A+B
で求めることが出来る。
6. 2日目以降の上げ平均(A’とする)、下げ平均(B’とする)は次のように計算される。

A’=(A×13+当日の上げ幅)÷14
B’=(B×13+当日の下げ幅)÷14
つまり、2日目以降の相対力指数は、
RSI= A’

× 100
A’+B’
で求めることが出来る
【表1】
日付 終値 上げ幅 下げ幅 上げ平均
(A)
下げ平均
(B)
1+A/B
(C)
100/C
(D)
100−D
(RSI)
4/1 1242              
2 1248 6            
3 1254 6            
4 1249   5          
5 1247   2          
8 1251 4            
9 1270 19            
10 1263   7          
11 1260   3          
12 1263 3            
15 1273 10            
16 1268   5          
17 1264   4          
18 1262   2 3.429 2.000 2.715 36.83 63.17
19 1250   8 3.184 2.429 2.311 43.27 56.73
20 1266 16   4.099 2.256 2.817 35.50 64.50
※値段など、架空の数値です。


サイコロジカル

機能 「サイコロジカル」とは「心理」の意味であり、強気あるいは弱気に傾斜する投資家心理から相場を判断しようとする考え方。相場の中で上昇・下降が連日続くと「高値警戒感」・「買い疲れ」・「突っ込み警戒」・「売り疲れ」などの思惑によってその反動が出ることが考えられる。サイコロジカルはこのリズムを指数化したものであり、その中から売買のタイミングをつかむ。
【作成方法】
通常は過去12日間の立会いの日数のなかでの「上げの日数」(値段の前日比高の日数合計)の割合を指数としている。なお、採用する値段は終値。
〔計算式〕
サイコロジカル(%)= 上げ日数 ×100

12
1. 横軸に時間の経過(日数)をとる。
2. 縦軸に指数(0〜100までの数値、単位は%)をとる。
3. 当日を含めた過去12日間の動きを対象とするので、当日の縦軸上に上記計算式により求められた数値を目盛る。日々の指数を結び、折れ線グラフで表示する。
機能 相場転換予想の1つとしてW・ワイルダー氏によって考案されたもので、相場の値動きの方向と早さを知るのに大変便利な指数である。相対力指数が描く曲線の角度は値動きの早さに比例し、上下運動は値動きの強さに比例する。そして、現在の相場が実際にどの程度の強気なのか、あるいはどの程度の弱気なのか、その度合いを数値で示し、さらに売買のタイミングをつかむ指数である。
チャートの見方 25%(上げ日数は3日)以下は「売られすぎ」、75%(上げ日数は9日)以上は「買われすぎ」である。
75%以上から75%以下に下降した時が「売り」のタイミング。
25%以下から25%以上に上昇した時が「買い」のタイミング。


ストキャスティクス

機能 相対力指数同様に「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」の状態を0〜100%の範囲で示すことのできる指標であり、相場の天井、または底を見極めるのに役立ち、確率の高い分析チャートである。
【作成方法】
1. 横軸に時間の経過(日数)をとる。
2. 縦軸に指数(0〜100までの数値、単位は%)をとる。最下段に0%を目盛る。
3. 「ストキャスティクス%K」を下記計算式より求める。
%K= 当日の終値−過去10日間の最安値

過去10日間の最高値−過去10日間の最安値
4. 「ストキャスティクス%D」を下記計算式より求める。
%D= 過去3日間の%Kの合計

5. 該当日線上に以上の%K、%Dを目盛る。過去の経緯を見るためにそれぞれ折れ線グラフで表示する。

チャートの見方 %K、%Dのポイントにより買われすぎ状態、売られすぎ状態を見出し、売り対処もしくは買い対処する。基本的に10%以下は売られすぎ状態と思われるので買い対処を、逆に90%以上では買われすぎ状態と思われるので売り対処を考えるべきであろう。
%Kが%Dを上回っている場合は買い信号となり、その逆に%Kが%Dを下回っている場合は売り信号となる。


乖離率

機能 通常の移動平均線は、ただ単に過去の値段の平均値であるので移動平均線のトレンド(期間を短くすればより早く基調転換を確認できるが、トレンドに対する信頼性は薄れる)やクロス確認(平均線の交わり)では、投資行動開始に際してかなりの時間遅れが生じてしまう。乖離率はこのような欠点を補うための指標である。
【作成方法】
終値と移動平均値との離れ具合により売り/買いを決定するものである。しかし、実行する際の乖離率は商品、または移動平均線の期間により異なってくる。よって、乖離率をグラフ化して見ることをおすすめする。
1. 横軸に時間の経過(日数)をとる。
2. 縦軸に指数(0を中心とした数値、単位は%)をとる。
3. 乖離率を下記計算式より求める。
乖離率(%)= 当日の終値−当日の移動平均値 ×100

当日の移動平均値
4. 該当するポイントをつなげて折れ線グラフとする。
※乖離率が正の数値になるときは、当日値が平均値を上回っており、負の数値になるときは当日値が平均値を下回っている。
5. 該当日線上に以上の%K、%Dを目盛る。過去の経緯を見るためにそれぞれ折れ線グラフで表示する。

チャートの見方  まず、2つの点に注意したい。1つは「値段が下落し、同じく下降を続ける移動平均線から下に大きくかけ離れた場合、平均線にむかって短期的な反発がある」ということ。もう1つは「値段が上昇し、同じく上昇を続ける移動平均線から上に大きくかけ離れた場合、平均線に向かって短期的な下落がある」ということ。(当サイトの日足を参照してください)
 このような上昇や下落に対して、過去の乖離率を探求することによりこのタイミングを推測することができる。さらに、相場上昇時の乖離率拡大に対して(上昇トレンドの中での)強気の売り、また反対に相場下落時の乖離率拡大に対しての強気の買いを敢行する時の指標になる。
 乖離率においては、率の拡大全てが市場の即急騰、即急落を招くわけではなく、他の相場条件と照らし合わせて判断することが大切である。


一目均衡表
機能 一目均衡表とは「一目山人(本名:細田吾一)」氏の考案で、「相場をやっても損をせずに儲かる方法を発表して、多くの人に幸福になってもらいたい」との願いを込めて公表された。この一目均衡表の意味は「相場は“売り手”と“買い手”の均衡が破れた方向に大きく動く」という意味に「相場の帰趨(きすう)は一目瞭然」という意味を加えたものである。 一目山人は「時間論」「値幅観測論」「波動論」の三大理論を基にこの一目均衡表を作成した。「相場はあらゆる面において“規則的”である」ことを大前提にしている。

一目山人は「時間論」「値幅観測論」「波動論」の三大理論を基にこの一目均衡表を作成した。「相場はあらゆる面において“規則的”である」ことを大前提にしている。

一目均衡表とは、単に将来の動きを予測するのではなく、過去の動きから導いた予測により、売り・買いの時を決める手法といわれる。

いくつかの指標を総合的に判断するため、だましにあう確率が減少するが、一部の指数のみで判断した場合や保合い相場の時はだましに会う確率が高くなる。

【作成方法】
ローソク足に加え、以下の線がある。
A. 基準線
B. 転換線
C. 先行スパン1
D. 先行スパン2
E. 遅行線


【作成方法】
1. 基準線
基準線とは過去26日間の高値と安値の平均である。
計算式
(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)÷2
※文字通り相場の「基準となる線」。基準線の方向(傾き)が相場の方向となる可能性が高いといわれる。
2. 転換線
転換線とは過去9日間の高値と安値の平均値である。
計算式
(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)÷2
※基準線に比べて短期間での相場動向を表す。基準線が相場の中期トレンドを表すのに対して、転換線は短期的な波を表す。
3. 先行スパン1、先行スパン2
先行スパンには2種類あり、その2本の線の交差やそれらに挟まれた領域で相場動向を判断する。また、2本の先行スパンに挟まれた領域を「雲」と呼ぶ。
先行スパン1の計算式
基準線と転換線の平均を26日先行させたもの。
(基準線+転換線)÷2
先行スパン2の計算式
過去52日間の高値と安値の平均を26日先行させたもの。
(過去52日間の最高値+過去52日間の最安値)÷2
※先行スパンは「今の相場は26日先を暗示している」という考え方からきたもの。基準線とともに相場の動きを読むための重要な指針になる。
4. 遅行スパン(遅行線)
一目均衡表の中で一目山人氏が最も重視した線。一目山人氏は「遅行スパンだけは、断じてゆるがせにしてはならない」と述べている。
遅行スパンの計算式
当日の終値(引値)を26日遅らせて記入(加工なし)。

チャートの見方 A:基準線
a. 相場トレンドの基準
・右肩上がりは上昇トレンド、右肩下がりは下降トレンド。
b. “支持線”、“抵抗線”として用いる。
・価格が基準線より上に位置していれば相場は「強い」、下に位置していれば相場は「弱い」。
・価格が基準線を下から上に抜ければ「上昇相場」へ、逆に上から下に抜ければ「下降相場」へと転換する目安。
B:転換線
a. 短期の“支持・抵抗線”とする。
b. トレンド形成中の“押し目・戻り”の目安。
c. トレンドの強さの目安。
・転換線の見方は基準線の見方とほぼ同じである。転換線とは基準線の期間が短くなったものと考えれば、基準線で大きなトレンドを見、転換線でその中の波を捉える。ただし、期間が基準線に比べて短い分、相場の値動きに敏感に反応する。つまり“ダマシ”も増える。一目均衡表を見る場合大切なことは、1つの線の動きにとらわれず総合的に判断することが必要、つまり日々の勉強・考察なくして一目均衡表を見る(使用する)べからずということである。
C:先行スパン1,2(雲)
a. 相場のトレンドの基準
b. “支持帯”、“抵抗帯”として
1.価格が雲の上に位置する場合、雲は抵抗帯。
2.価格が雲の下に位置する場合、雲は支持帯。
3.価格が雲の中に位置する場合、雲の上限が抵抗線、下限が支持線。
c. 相場の波乱を捉える目安。
※雲の支持帯・抵抗帯を抜けた場合、トレンドの方向が完全に変わったと見る。更に、雲の厚さ(幅)にも注目する必要がある。雲が厚い場合その中で保ち合うこともしばしば見られる。その場合は雲の上限・下限が支持線や抵抗線になる。そして保ち合いが終わり価格が雲を抜けた場合、そのトレンドは強いと判断できる。
先行スパン1と先行スパン2は交差する(クロスする)場合がある。これを“ねじれ”と呼び、この“ねじれ”の上や下を価格が通過するとき、相場に波乱が生じる(トレンドの転換や大きな価格の上昇・下落)可能性が高いと考えられる。
D:遅行スパン
a. 過去の相場との比較
1.遅行スパンが価格より上で推移しているときは“買い”。
2.遅行スパンが価格より下で推移しているときは“売り”。
 
※遅行スパンが価格を“上抜く”・“下抜く”場合はトレンド転換であるが、完全に価格を抜くに至らず再び戻るケースもある。その場合はトレンド転換にならず、過去の流れがそのまま継続する。更にこのような場合、トレンドの勢いが増すケースも多い。


パラボリック

機能 パラボリックは、J.W.ワイルダー氏(相対力指数を考案した人と同じ)が考案した中長期分析に有効と思われるトレンドフォロー系のテクニカル分析技法です。パラボリックは「放射線状の」という意味がありますが、SAR(ストップ・アンド・リバースポイント)が放物線を描く事から、パラボリックと言われています。途転のタイミングを判断するもので、大相場に有効とされます。ただ、保合相場にはだましが多く出ます。
【作成方法】
[計算式]
1. 「SAR」を下記計算式より求める。
SAR=(EP-前日のSAR)
EP=極大値
SARが買いサインを示している期間:その期間の最高値
SARが売りサインを示している期間:その期間の最安値
AF=加速因子(通常は、0.02≦AF≦0.20)
2. チャートに転記。

チャートの見方 上昇しているSARが下降している日足と接触した時点(SARがローソク足の下側から上へ移った時)は、売りシグナル。
下降しているSARが上昇している日足と接触した時点(SARがローソク足の上側から下へ移った時)は、買いシグナル。




モメンタム

機能 モーメンタムラインとは「momentum」、即ち「勢い」の事です。相場の上昇、あるいは下降の角度を時系列的に比較して、相場の勢いとその微妙な変化を捉えるのに利用されます。具体的には、上昇・下降トレンドの中で相場の加速と減速を測り、相場の方向性を探ります。相場の先行指標としての機能が優れています。
【作成方法】
10日間のモーメンタムラインが用いられる事が多い。
[計算式]
1. 横軸に時間の経過(日数)をとる。
2. 縦軸に指数(モーメンタムライン)をとる。
3. モーメンタムラインを下記計算式より求める
M(モーメンタムライン)=V-Vx
V=直近の終値
Vx=x日前の終値

チャートの見方 基準線より上で上昇中の場合は、買い人気の加速を示しており、買い持続。ピークを打って下がり始めた時は、買い人気の衰えを示しており、買い玉の利食い。基準線より上にあるが、下降を続けている時は、上昇の勢いが急速に衰えており、買い玉を外す。
基準線を割り込んだ場合は、相場が失速状態に入った事を表し、買い玉の手仕舞い。売り建ても可。
基準線より下で下落中の場合は、相場が失速状態に入った事を表し、売り。基準線より下にあるが、ボトムアウトから上昇に転じてきた時は、下落の勢いが衰えている事を表し、押し目買い・売り玉の縮小。
基準線を上回ってきた場合は、相場が完全な上昇軌道に乗った事を表し、売り玉の手仕舞い。買い増し。


ROCオシレーター
機能 ROCとは「Rate of Change」,即ち変化率の事です。一定期間の変化率を表すための指標であり、上述のモメンタムを比率化したものです。モメンタムは価格の動きを正確に反映していますが、銘柄ごとに数値が大きく異なるために利用し難いとの批判がありますが、ROCはどの銘柄でも近い値となるため、比較的見やすいと言われます。
【作成方法】
1. 横軸に時間の経過(日数)をとる。
2. 縦軸に指数(ROCオシレーター)をとる。
3. 「ROCオシレーター」を下記の計算式より求める。
ROC=(V/Vx)×100
V=直近の終値
Vx=x日前の終値

チャートの見方 基準線より上で上昇中の場合は、買い人気の加速を示しており、買い持続。ピークを打って下がり始めた時は、買い人気の衰えを示しており、買い玉の利食い。基準線より上にあるが、下降を続けている時は、上昇の勢いが急速に衰えており、買い玉を外す。
基準線を割り込んだ場合は、相場が失速状態に入った事を表し、買い玉の手仕舞い。売り建ても可。
基準線より下で下落中の場合は、相場が失速状態に入った事を表し、売り。基準線より下にあるが、ボトムアウトから上昇に転じてきた時は、下落の勢いが衰えている事を表し、押し目買い・売り玉の縮小。
基準線を上回ってきた場合は、相場が完全な上昇軌道に乗った事を表し、売り玉の手仕舞い。買い増し。


ボリンジャーバンド
機能 ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、一般に標準偏差帯と訳されます。ボラティリティを考慮して、移動平均線の上下に同期間に於ける標準偏差(又はその整数倍)のラインを引きます。価格の大半がこのバンドの中に収まるという統計学の理論を応用して、ボラティリティや現在の価格水準の高低を考える際に利用されます。
 
【作成方法】
計算期間n日、標準偏差の2倍にラインを引く場合です。n日は9日又は14日が一般的です。なお、asumiru chartでは9日を採用、描画されるアッパー・ローヤーバンドは「移動平均値±標準偏差」内にデータが入る確率が移動平均線に近い順から68%、85%、95%のラインになっています。
[計算式]
1. 横軸に時間の経過(日数)をとる。
2. 縦軸に「n日移動平均線」・「アッパーバンド」・「ローヤーバンド」・「価格チャート」をとる。
3. 「アッパーバンド」及び「ローヤーバンド」を下記計算式より求める。
ミッドバンド=n日単純移動平均線
標準偏差=√{(期間×価格の2乗の合計-価格の合計の2乗)/期間×(期間-1)}
アッパーバンド=ミッドバンド+(n日標準偏差×2)
ローヤーバンド=ミッドバンド-(n日標準偏差×2)

チャートの見方 「平均値±標準偏差」内にデータが入る確立は約68%、「平均値±標準偏差の2倍」内にデータが入る確立は約95%、そして 「平均値±標準偏差の3倍」内にデータが入る確立は約98%です。従って、この範囲外は統計学上の異常値である為、買い場・売り場として利用する事が一般的です。他に、支持線・抵抗線としての利用方法もあります。
アッパーバンドまで価格が接近した時は、戻り売り。
ローヤーバンドまで価格が接近した時は、押し目買い。
バンドのレンジを抜けた時点をトレンド発生時点と見る事が出来ます。


DMI
機能 DMIとはDirectional Movement Indexの略で、一般に方向性指数と訳されます。トレンドの「方向」(上向き・下向き・無し)に着目したもので、ある一定期間内における値動きの方向性を数値で示し、トレンドの有無・方向を探る際に用いられます。RSI、STCなどの逆張り系の指標が一方に傾くトレンド相場の役に立たない事から、その欠点をカバーすべく開発されました。欠点としては、相場保合い局面にだましが多い事です。
 
【作成方法】
計算期間は、通常14日を使います。
[計算式]
1. 横軸に時間の経過(日数)をとる。
2. 縦軸に指数(「+DI」及び「-DI」)をとる。
3. 「+DM」及び「-DM」を下記計算式から求める。
+DM=当日の高値-前日の高値
-DM=前日の安値-当日の安値
ただし、以下の条件に該当する時は、「+DM」または「-DM」を0とします。
   ・+DM・-DMともに0以下の場合、双方共に0に修正
   ・+DM>-DMの場合、-DMは0に修正
   ・+DM<-DMの場合、+DMは0に修正
   ・+DM=-DMの場合、双方共に0に修正
4. 「TR」を下記計算式から求める。
以下の計算値で最大となるものを採用
当日の高値-当日の安値
当日の高値-前日の終値
前日の終値-当日の安値
5. 「+DI」及び「-DI」を下記計算式から求める。
+DI={(計算期間の+DMの合計)/(計算期間のTRの合計)}×100
-DI={(計算期間の-DMの合計)/(計算期間のTRの合計)}×100

チャートの見方 「+DI」が「-DI」よりも上にある場合、上昇トレンド。
「+DI」が「-DI」よりも下にある場合、下降トレンド。
「+DI」と「-DI」のクロスは、トレンドの転換。