|
2025年11月28日
原油の押し目買い
原油相場は、60ドルを挟んで売買が交錯している。ウクライナ和平を巡る協議が進展しているが、原油相場は大きく値を崩すことなく、冷静な対応を続けている。実際にウクライナ和平が実現すれば瞬間的な下落余地は想定しておく必要があるものの、原油需給に与える影響は軽微との見方も根強いことが窺える。依然として中国以外の原油在庫は抑制されており、米原油在庫は過去5年レンジの下限に留まっている。この状態を正常化するには長い時間が必要であり、このまま現行水準で底固さを維持しよう。何らかの供給障害が発生すると、65ドル水準が打診される見通し。和平合意の急落があれば、物色妙味がある。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・眞田幸弘】
原油相場に関するお問い合わせは075・241・7711まで。 |
2025年11月27日
銀需給のひっ迫続く
銀相場は50ドル台で底固く推移している。10月下旬の調整局面を経て、下値を固めている。過熱感の緩和が進んだことで、改めて買いポジションを構築する動きが優勢になっている。銀価格は高騰しているが、供給不足傾向の解消は難しいとみられる。ロンドン市場のスクィーズ発生といった混乱は一服したが、いつ地金不足が再発しても不思議ではない低在庫環境が続いている。リースレートも上昇は一服したが、まだ緊張状態にあることが窺える。こうした中で、12月の米追加利下げ観測などから貴金属全体に対する投資ニーズが膨らむと、年末までに55ドル水準を試す可能性もあろう。買い方針を維持したい。
【大起証券営業企画室・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
|