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2025年12月31日
供給リスクの原油買い
原油相場はベネズエラとロシアの供給不安を抱えた状態で越年する。特に足元では米国とベネズエラの対立激化が警戒されている。トランプ米大統領はベネズエラ産原油の海上封鎖を開始し、今後はベネズエラ国内の麻薬関連施設を攻撃する軍事オプションも示唆している。需給にひっ迫感が乏しいため急伸する可能性は低いが、これまでと同様に需給緩和見通しで大きく下げた局面では、地政学リスク主導の上昇期待から、押し目買いを試す妙味はある。一方、地政学リスクで大きく上昇した局面では、早めに利食い売りを検討したい。上下ともに一方的な相場展開には発展しづらく、明確なトレンド形成は難しいとみる。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・眞田幸弘】
原油相場に関するお問い合わせは075・241・7711まで。 |
2025年12月30日
2026年も銀買い
銀相場は60ドルに続いて70ドルも突破し、過去最高値更新が続いている。クリスマスシーズンで欧米投資家が休暇入りしたタイミングにもかかわらず、過去最高値を更新している。プラチナでも同様の動きがみられ、アジア地区の投資需要が急激に高まっていることが窺える。銀需給のひっ迫状態に加えて、世界経済の先行き不透明感が2026年に持ち越されるとの見方から、年末でも過去最高値圏の銀が積極的に購入されている。25年は資産防衛として貴金属保有の動きが急速な広がりを見せ、特に銀は年間100%を超える上昇率を記録した。投資需要の高まりから、来年もこの勢いは維持される可能性が高い。
【大起証券営業企画室・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
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