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2025年11月14日
原油の押し目買い
原油相場は、60ドルを挟んで売買が交錯している。需給緩和見通しとロシア産供給不安が交錯し、明確な方向性を打ち出せていない。従来通りに一方的な展開になりづらく、大きく上下に動いた局面での逆張り対応が基本になろう。米欧のロシア石油会社ロスネフチとルクオイルに対する制裁を受けて、中国やインドがロシア産原油の取引量を圧縮している。陸揚げできない海上在庫の急増が報告されている。また、中東や欧州などでは両社の事業活動が停止を迫られており、原油・石油製品の流通に混乱が生じている。需給緩和見通しで大きく下押しされる局面では、65ドルに向けて押し目買いを入れる妙味が高まろう。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・眞田幸弘】
原油相場に関するお問い合わせは075・241・7711まで。 |
2025年11月13日
銀が戦略物資に転換
銀相場は調整局面が一巡し、上昇を再開し始めたとみて良いだろう。10月下旬は過熱感の高まりで53ドル台から45ドル台まで急反落していたが、改めて50ドル台を回復している。貴金属市場全体で調整局面が終了し、改めて投機マネーの流入が開始され始めている。銀の独自材料としては、中国政府が銀輸出の規制強化、米政府が銀の「重要鉱物資源リスト」掲載など、米中両国が銀を戦略物資として扱う姿勢を示している。再生可能エネルギーやAI時代を支える基幹的な鉱物資源として、管理体制が強化されることになる。銀に対する現物・投資ニーズの拡大傾向が続く可能性が高く、過去最高値更新を打診しよう。
【大起証券営業企画室・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
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