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大起産業株式週報


株式週報
2019/06/24(月)
【日本株】 米中対立で上値重い
日経平均株価は、2万1,000円台前半で小幅上昇する展開になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に利下げ期待で米国株が上昇したことで、日本株も底固く推移した。ただ、為替が円高方向に振れたことで米国株のような勢いはなく、上げ幅は限定された。米連邦準備制度理事会(FRB)で利下げ期待が高まっていることが米国株を押し上げる一方、ドル安・円高を促していることで、強弱材料が交錯する中で決め手を欠いた。FRBが利下げに踏み切る可能性が高まる中、日本銀行も追加緩和の議論を活発化させているが、日経平均株価や円相場を大きく動かすような差し迫ったテーマとは評価されていない。


米国株が堅調に推移していることはポジティブであり、日本株も短期トレンドは上向きになっている。米中首脳会談についても、会談終了後に米国が追加関税措置を発動する展開が回避される方向性になると、買い安心感が強まることになる。一方で、FRBが利下げを本格的に検討し始める実体経済環境において、株価が本格上昇するようなことは難しい。米国株高は極めて脆弱な根拠に基づくものであり、実際に過去にFRBが利下げに踏み切ると世界の株価は強力な下押し圧力に晒される傾向にある。中東では、米国とイランとの関係が緊張化しており、地政学リスクも上値を圧迫する。利下げ期待を背景とした投資家のリスク選好性の高さ、米中通商環境の改善期待が日本株をサポートしているが、先高観は乏しい。


テクニカルでは、一目均衡表の雲(2万1,376〜2万1,557円)に抵抗を受けている。同水準をブレイクすると、買い安心感が強まる。一方、抵抗を受けると基準線(2万0,893円)割れから調整りすくを高める方向になる。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から8勝4敗に。14日RSIは53.37。


 今週の予想レンジ 2万0,700〜2万1,700円
 先週のレンジ 2万1,044〜2万1,491円
 
【米国株】 利下げ期待の反発は危険
ダウ工業平均株価は、2万6,000ドル台後半まで上昇する展開になった。6月18〜19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では景気減速リスクの高まりを受けて利下げ対応の可能性が強く示された。もはや景気減速リスクが許容できない範囲を超え始めたとの評価になる。これを受けて株価が急落する可能性も想定されたが、実際には最近の利下げ期待を背景とした株高傾向が維持されており、逆に上昇ペースが加速している。27〜28日の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて米中首脳会談の開催が決定されたこともポジティブ材料視され、過去最高値更新を窺う展開になっている。


世界各地で米国に続いて金融緩和の議論が活発化する中、このまま投資家のリスク選好性が高い状態が維持されれば、上値追いの展開が続くことになる。特に過去最高値を更新すると、チャート主導の買いも膨らみ易くなる。一方で、株価が過去最高値圏で取引されている状態で利下げを議論するような状態は異常である。利下げ対応の議論か、株価高騰のどちらかが誤った判断を下していることになる。現在の経済環境を考慮すれば、誤った判断を下しているのは株価の可能性の方が高い。利下げが検討される経済環境において、株価が高騰しているのは異常である。短期基調は上向きになっているが、極めて脆弱な根拠に基づくものであることには注意が必要。マーケットの関心が実体経済の弱さにシフトすれば、急落地合に転換するリスクを抱えている。


テクニカルでは、一目均衡表の雲(2万5,904〜25,951ドル)を完全に上抜いている。過去最高値2万6,951ドルの更新が実現するかが焦点になる。調整局面入りの際は雲が目安になる。サイコロジカルは、前週の8勝4敗から変わらず。14日RSIは68.72。


 今週の予想レンジ 2万6,500〜2万7,250ドル
 先週のレンジ 2万6,049〜2万6,907ドル
 
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