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大起産業株式週報


株式週報
2021/06/14(月)
【日本株】 ワクチン接種が順調
日経平均株価は、2万9,000円水準で揉み合う展開になった。米国株、ドル/円相場がともに明確な方向性を打ち出せない中、持高調整に終始している。積極的に売買を仕掛けるような材料は乏しかった。国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が2,000万回を超え、集団免役獲得に着実に近づいている。また、日常生活への回帰には時間が必要だが、月内には一般向け接種の開始を予定している自治体も増えており、先行き不透明感は大幅に後退している。東京や大阪などの新規感染者数も減少傾向にあり、パンデミックのリスクが日本株売りを促すリスクは後退している。5月景気ウォッチャー調査は現状判断が39.1から38.1まで低下する一方、先行き判断が41.7から47.6まで大きく上振れしている。足元の景況感は依然として厳しいが、先行きの見通しは改善していることが確認できる。


6月15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がイベントリスクになり、仮に想定以上に強いタカ派姿勢が打ち出されると、米国株主導で調整売りが膨らむ可能性がある。ただ、現状では大規模な政策調整は想定されておらず、低金利環境が株価を支援する展開は維持されよう。日本銀行金融政策会合では、特に政策変更は想定されていない。国内では、このまま順調にワクチン接種を進めていくことが可能かが問われるが、先行き不透明感の後退が続けば、株価は下支えされよう。急騰地合を形成するような勢いは見られないが、米国株と同様にじり高の展開が維持されよう。米長期金利を抑制できている間は、じり高の展開が支持できる。


サイコロジカルは、前週の8勝4敗から変わらず。14日RSIは54.46。


 今週の予想レンジ 2万8,500〜2万9,800円
   先週のレンジ 2万8,799〜2万9,241円
 
【米国株】 FOMC警戒も緩やかな上昇
ダウ工業平均株価は、3万4,000ドル台中盤で揉み合う展開になった。低金利環境の支援が続く中、底固く推移している。5月消費者物価指数をきっかけにインフレリスクを織り込む展開が警戒されていたが、実際にはインフレは一時的との冷静な評価が浸透していることで、株価に対する影響は限定的だった。5月雇用統計に続いて、5月消費者物価指数も当面の金融政策環境に大きな影響を及ぼすものではないとの冷静な評価が優勢になっている。インフレ期待も低下したため、実質金利には殆ど動きがみられず、改めて米国株を大きく押し上げるような動きまでは見られなかった。金融市場全体が動意を欠いており、米国株も目立った値動きを見せなかった。既に米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちのムードが広がった。ハイテク株の底固さがやや目立った。


6月15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がイベントリスクになり、ここで金利上昇圧力がみられるか否かが焦点になる。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言、当局者の金利見通しなどが早期のテーパリング観測を高めると、米金利上昇から調整売り優勢の展開になる。ただ、今会合ではそこまで踏み込んだ動きは想定されておらず、金利環境に目立った変化は生じない見通し。改めて株価急騰を促すようなテーマは欠いているが、インフレリスクの織り込みにも一服感がみられ、緩やかな上昇地合が支持されよう。急伸地合を促すようなテーマは乏しいが、3万5,000ドルの節目に近づく方向性でみておきたい。


サイコロジカルは、前週の8勝4敗から9勝3敗に。14日RSIは62.62。


 今週の予想レンジ 3万4,000〜3万5,000ドル
   先週のレンジ 3万4,328〜3万4,820ドル
 
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