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大起産業FX週報


ドル/円  ユーロ/円  豪ドル/円  エマージング通貨(南アランド/円・トルコリラ/円)

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ドル/円相場
2020/04/06(月)
【米ドル】 ドル反発でドル/円相場も切り返し、ドル主導の展開続く
米ドル/円相場は、1ドル=106.89円まで下落した後、108円台後半まで切り返す不安定な値動きになった。ドルの方向性が定まらず、ドル/円相場も不安定な値動きを強いられている。米連邦準備制度理事会(FRB)の流動性供給の効果もあり、ドル需給のひっ迫感は解消に向かっている。このため、ドル高修正の動きが優勢になっていたが、改めてドルが買われていることが、ドル/円相場に対しても反発を促がしている。何か目新しい材料が浮上している訳ではないが、新型コロナウイルスの影響で不安定な投資環境が続く中、改めてドルが買われている。FRBのバランスシートが過去最高を更新し続ける中、米長期金利は抑制されているが、金利環境と関係なくドルが買われている。株安局面では円高が上値を抑えるも、それ以上にドル高圧力が優勢になる中、急落地合から一転して反発している。


ドル買いニーズが維持されると、ドル/円相場は堅調地合になる。新型コロナウイルスの影響で米経済に対する下押し圧力の強さが確認されているが、ネガティブな経済指標で米金利低下が進んでも、ドルは堅調地合を維持している。極めて不安定な地合だが、ドル高環境ではドル/円相場も上昇し易い。株安で円高圧力が発生すると上値を抑えられるが、株高で円安圧力が発生すると吹き上げることになる。一時期は円に主導管がシフトする兆候も確認されていたが、改めてドル次第の展開になる。経済指標に対する関心も高まっているが、ドルが買われる流れが維持されるかのみが問われることになる。


サイコロジカルは、前週の7勝5敗から6勝6敗に。14日RSIは51.85。


今後1週間の予想レンジは、107.75〜110.50円。
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ユーロ/円相場
2020/03/31 (火)
【ユーロ】 ユーロ圏経済の減速で上値重い
ユーロ/円相場は、1ユーロ=121.16円まで上昇した後、119円台中盤まで反落する荒れた展開が続いている。ドル高一服を受けて対ドルでユーロが地合を引き締める中、ユーロ/ドル相場も安値修正を進めた。しかし、ドル安・ユーロ高が一服すると改めて戻りを売られており、結果的に明確なトレンドを形成できていない。欧州中央銀行(ECB)が7,500億ユーロのパンデミック緊急購入プログラムを導入していることで、イタリアなど周辺国の金利環境は落ち着きを見せている。このため、ユーロ売り圧力が一服したタイミングでドル高修正の動きが強まったことが、対ドルと対円の双方でユーロを押し上げた。ただ、ドル/円相場が高値から下押しされると、ユーロ/円相場も下押しされており、短い時間サイクルで乱高下が繰り返される不安定な地合が続いている。荒れた展開になっているが、最近のレンジを大きく逸脱するような動きはみられない。


欧州連合(EU)は新型コロナウイルスによる経済環境悪化への対応として、ユーロ共同債発行などの検討に入っている。ただ、財政規律を巡って加盟国の対立があり、結論は先送りされている。米連邦準備制度理事会(FRB)のような無制限の国債購入は行われない見通しだが、金融政策の限界が意識される中、財政出動を拡大する方向性になろう。ユーロ圏経済が世界と比較して特別に悪い訳ではないが、経済指標では景気低迷状態が確認される状態が続き易く、ドル安た円安などユーロ以外の通貨に対して下押し圧力が強まらない限り、ユーロに積極的に買い進む材料は乏しい。為替市場全体が数日程度でトレンドを転換する不安定な地合に陥っているが、120円水準では上値の重さが再確認されよう。


サイコロジカルは、前週の6勝6敗から変わらず。14日RSIは49.20。


今後1週間の予想レンジは、117.50〜120.50円。
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豪ドル/円相場
2020/04/01 (水)
【豪ドル】 下値固まるが先高観乏しい、資源価格同様に横這いか
豪ドル/円相場は、1豪ドル=64〜67円水準で揉み合う展開になった。新型コロナウイルスで不安定な投資環境が続いているが、株価急落に歯止めが掛かっていることもあり、豪ドル相場も3月19日の59.90円で下げ一服となっている。中国の3月製造業PMIが前月の35.7から52.0まで大きく上振れするなど、中国の経済活動に改善の兆候がみられることが、自立反発的な動きを誘っている。豪経済に関しては厳しい状態が続いているが、米連邦準備制度理事会(FRB)の大規模な流動性供給の影響で米ドル高が一服していることもあり、豪ドル相場の下げは一服している。ただ、68円水準では上値を抑えられており、明確なトレンド形成を進めるような動きまでは確認できなかった。


豪国内でのロックダウンが始まっており、豪経済の減速は加速している。豪政府は経済対策第2弾を発表し、840億豪ドル規模の財政出動で景気を下支えする。豪中央銀行は量的緩和で景気支援を行っているが、このまま実体経済の減速傾向が続けば、政策の手詰まり感を意識しながらも、金融緩和政策のフル動員を継続せざるを得ない。改めて60円割れを打診するリスクは後退しているが、70円台にコアレンジ切り上げを打診するような環境にもないだろう。資源価格も総じて安値ボックス気味の展開になっており、豪ドルに関しても下値を固める一方で伸び悩む展開が続き易い。株価次第ではなお下振れリスクを残すが、64〜68円水準に新たなボックス形成を打診する局面になる。


サイコロジカルは、前週の7勝5敗から9勝3敗に。14日RSIは41.27。


今後1週間の予想レンジは64.00〜68.00円。
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エマージング通貨相場(南アランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円)
2020/04/02 (木)
【南アランド】 ムーディーズがジャンク級に格下げ
南アフリカランドは、1ランド=5.8円台まで下落し、年初来安値を更新する展開になった。新型コロナウイルスに対する警戒感が強く、戻り売り優勢の展開が続いている。格付け会社ムーディーズは3月27日、南アフリカのソブリン信用格付けを「Baa3」から「Ba1」まで引き下げた。S&P、フィッチに続いてムーディーズもジャンク級の格付けにした格好だが、見通しは「ネガティブ」として、更に格下げを行う可能性を示唆している。財政環境の悪化に加えて、新型コロナウイルスの影響で経済成長が非常に弱くなっていることを理由として指摘している。南アフリカでも全国的なロックダウンが行われており、製造業や鉱業も含めて極めて厳しい経済環境になっている。


当面は新型コロナウイルスのリスク軽減は見通せない状況が続く。ドル高圧力は一服しているが、ドル安よりもランド安圧力の方が優勢であり、底打ち感は乏しい。政策フル動員でも問題の解決は一向に進まず、このままの状況が続けばじり安傾向が続くことになる。特に株価急落の再開といった動きがみられると、新興国通貨は売られ易く、格下げが行われたばかりのランド相場は、特に投機売りが膨らみ易く、5.5円の節目割れが警戒される。


 今後1週間の予想レンジ 5.50〜6.20円/ランド
   過去1週間のレンジ 5.84〜6.42円/ランド
 
【トルコリラ】 なぜか楽観的なエルドアン大統領
トルコリラは、1リラ=16円水準まで急落する展開になった。新型コロナウイルスが新興国通貨を押し下げる展開が続いている。ドル高一服で安値修正を進める動きもみられたが、年初来安値更新が続いている。エルドアン大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大の中でも、経済を前進させる必要があると強気の方針を示した。しかし、マーケットでは根拠がない楽観的な発言が逆に投機売りを呼び込む展開になっている。トルコ中央銀行は1〜3月期の力強い成長を見込んでいるとの声を出しているが、根拠の分からない楽観的な姿勢が、失望感を招いている。新型コロナウイルスはトルコに限定された問題ではないが、政府と中央銀行が現状を正確に把握していないのではないかとの危機感が強い。


他新興国通貨と同様に上値の重い展開が続き易い。新型コロナウイルスで投資家のリスク選好性は弱く、リラ相場のみだけを買い進むような材料は乏しい。観光業は壊滅的な被害を受け、国内経済活動の縮小も進む。特別にトルコが新型コロナウイルスの大きなダメージを受ける訳ではないが、新興国市場に対して投機マネーが本格流入する環境にはない。15円の節目が打診される。


 今後1週間の予想レンジ 15.00〜16.50円/リラ
   過去1週間のレンジ 15.91〜17.34円/リラ
 
【メキシコペソ】 米経済の急減速で、メキシコ経済も急減速
メキシコペソは、1ペソ=4.35〜4.75円水準で荒れた展開になった。ドルが急反落したことで安値修正の動きがみられ、一時4.8円に迫る展開になった。しかし、ドル安の勢いが鈍化した後は一気に戻り売り優勢の地合に転じ、逆に年初来安値を更新する展開になっている。米国で新型コロナウイルスの感染被害が急速な広がりを見せる中、同国経済への依存度が高いメキシコ経済も大きなダメージを受けることになる。工場の稼働停止などでサプライチェーンが止まれば、メキシコの生産活動も停止する。JPモルガンは、4〜6月期成長率がマイナス35.5%になるとの見通しを示している。原油安の影響で産油国を対象とした格下げの動きが広がりを見せていることも、ペソ相場の上値を圧迫する。


新型コロナウイルスの中心が米国にシフトする中、米経済との連動性が強いペソは大きく売り込まれ易い。トランプ米大統領の警戒しているように米国内で感染被害が急増すれば、米経済活動の停止がペソ相場を更に大きく下押しすることになる。ドルが反発すれば安値修正の動きも想定できるが、戻り売り優勢の地合を崩すのは難しい。中南米通貨の中でもペソ売り圧力は特に強くなっている。一気に4.0ドルを下抜くリスクもある。


 今後1週間の予想レンジ 4.00〜4.60円/ペソ
   過去1週間のレンジ 4.34〜4.79円/ペソ
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※ドル/円は月曜日、ユーロ/円は火曜日、豪ドル/円は水曜日、エマージング通貨は木曜日に更新予定。
休日の際は、更新をお休み致します。
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