コモディティ・金融情報専門サイト
asumiru.com

大起産業FX週報


ドル/円  ユーロ/円  豪ドル/円  トルコリラ/円

※全レポートおよびファイルの無断転載を固く禁じます。

ドル/円相場
2017/09/25(月)
【米ドル】 日米金融政策環境の違いでドル/円堅調
米ドル/円相場は、1ドル=112円台中盤まで急伸する展開になった。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ観測が急激に高まる中、米金利上昇圧力と連動する形でドル/円相場も急伸している。北朝鮮情勢は緊迫化しているが、地政学リスクの織り込みが抑制されていることもあり、日米金融政策環境の違いが素直にドル/円相場を押し上げている。


前週は日米の金融政策会合が開催されているが、「出口に向かう米国」と「出口が見えない日本」の対比が際立っていることが、ドル/円相場を押し上げている。9月19〜20日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、当局者が引き続き年内の追加利上げを想定していることが明らかにされた。一方、日本銀行は現行の緩和フレームを維持することを決定している。米国の年内利上げを巡る議論にはほぼ勝負がついた格好であり、マーケットの関心は早くも2018年以降の金利軌道にシフトしている。ただ、FRBが予想以上に政策正常化に強い意欲を示す中、ドル/円相場の水準は切り上げられやすい。目先は重要統計の発表が相次ぐことで不安定な値動きを迫られる可能性があり、特に、9月29日に発表される8月PCEコアデフレーターの数値は重要である。ここでインフレ環境の改善が確認できれば114〜115円水準までターゲットが切り上がる可能性もある。一方、北朝鮮情勢次第では急落するリスクを抱えた状態にあることには、引き続き注意が必要である。米朝の間で激しい批判が繰り広げられているが、北朝鮮が新たな水爆実験などを行うと、突発的にドル/円が急落する程度の不確実性は残されている。


テクニカルでは、一目均衡表の雲(110.20〜111.54円)をブレイクし、同上限を支持線にできれば直近高値114.49円(7月11日)が打診される。一方、雲上限を再び割り込んだ際には、雲下限と基準線の重なる110.00円水準まで下値を見ておく必要がある。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から9勝3敗に。14日RSIは63.28。


今後1週間の予想レンジは、109.50〜113.50円。
icon PDF版



ユーロ/円相場
2017/09/19(火)
【ユーロ】 ユーロ高への警戒くすぶるも、上値追いの展開続く
ユーロ/円相場は、1ユーロ=133円台前半まで値上がりする展開になった。対ドルでは方向性を欠く不安定な値動きになったが、ドル/円相場の上昇地合を受けて、ユーロ/円相場も地合を引き締めた。高値警戒の声も強いが、年初来高値を更新している。


欧州中央銀行(ECB)は10月に来年の資産購入縮小を公表する予定だが、エストニア中央銀行総裁は、次の動きは資産買い入れプログラムに関する決定を超えた、一連の措置であるべきだとして、より大胆な政策変更の必要性を訴えた。一方、プラートECCB専務理事はなおかなりの刺激策が必要、過度なショックをもたらさない秩序だった方法で(解除)を行うべきとの見方を示した。当局者の発言が相次いでいるが、マーケットが過度に政策正常化圧力に反応することをけん制する一方で、政策正常化の流れは追認されており、ユーロに対する反応は全般的に限定されている。8月消費者物価指数は前年同月比1.5%上昇で前月から変化がなかったが、インフレ環境の改善が進む中、ECBの政策正常化圧力に変化は生じない見通し。7月の貿易収支は232億ユーロの黒字と、前月の266億ユーロからは黒字を縮小したが、高水準を維持している。また、7月鉱工業生産は前月比0.1%増と、前月の0.6%減から切り返しを見せている。マクロ経済環境も総じて良好であり、急速なユーロ高の過熱感が上値を圧迫するものの、押し目買い優勢の地合が続きやすい。下振れリスクとしては、1)ユーロの持高調整、2)米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル/円相場の急落が考えられる。


テクニカルでは、一目均衡表の基準線(130.50円)とのかい離が大きく、やや過熱感が強い。調整の際は、転換線(131.46円)、基準線が目途になる。一方、上値は135.00円が強力。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から7勝5敗に。14日RSIは68.87。


今後1週間の予想レンジは、130.00〜135.00円。
icon PDF版



豪ドル/円相場
2017/09/20(水)
【豪ドル】 円安で90円台近づくも、過熱感が上昇余地限定か
豪ドル/円相場は、1豪ドル=89円台前半まで上昇する展開になった。北朝鮮情勢を巡る地政学リスクの織り込みに一服感が浮上する中、資源国通貨に対する投機マネーの流入が活発化している。対米ドルで円安傾向が続いていることもポジティブ材料視されており、年初来高値を更新している。


豪金融政策は中立色を強めており、豪金融政策要因では大きく動きづらい地合にある。9月20日にはオーストラリア準備銀行のエリス副総裁補、21日にはロウ総裁の講演が予定されており、ここで豪経済に対する楽観的な見通しが目立てば豪ドル高、逆に豪ドル高に懸念が表明されれば豪ドル安が促される程度になる。ただ、足元では豪経済環境の好調さが目立ち、いずれにしても一定の底固さが保たれる見通し。8月の雇用者数は前月比5万4,200人増と、市場予測(2万人増)を大きく上回っている。また、投資環境全体がリスクオンに傾く中、資源国通貨や新興国通貨に対しても買いが膨らみ易い地合にある。米ドルがリバウンド傾向を強めているが、豪ドルは対米ドルでもほぼ横這い状態を維持しており、豪ドル/円に関しては押し目買い優勢の地合が想定される。ただ、豪当局が豪ドル高に強い懸念を抱いている以上、豪ドルが一本調子に急伸する環境にはなく、若干の上昇リスクを想定しておく程度で十分だろう。90円台回復は不可能ではない値位置に到達しているが、90.50〜91.00円水準が上値目途になる。一方、円安が息切れした際には87〜88円水準が短期ターゲットになる。


テクニカルでは、一目均衡表の基準線(87.59円)を大きく上回り、過熱感が強い。7月27日に付けた年初来高値89.41円突破で短期トレンドは上向きであることを確認するも、上値目途は91.00円。調整局面入りした際は基準線が目安になる。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは68.60。


今後1週間の予想レンジは、87.50〜91.00円。
icon PDF版



トルコリラ/円相場
2017/09/21(木)
【トルコリラ】 トルコの地政学リスクが高まるも、ドル/円次第
トルコリラは、1リラ=32円水準まで小幅上昇する展開になった。米金利上昇の影響で対ドルでは8月21日以来の安値を更新しているが、円安の影響でリラ/円相場は底固く推移している。本格的に上値を買い進むような動きまではみられないが、1月上旬以来の高値を更新している。


トルコではクルド自治政府が独立の是非を問う国民投票を計画しており、緊張が高まっている。トルコ軍は、イラクとの国境付近で軍事演習を実施するなど、クルド人に対する圧力を強化しており、一種の地政学リスクが発生した状況になっている。これのみでリラ相場を売り込むような動きは鈍いが、9月19〜20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米国が年内追加利上げに着手する可能性が高いことが確認される中、対ドルではリラが売られ易い地合が続く見通し。もっとも、あくまでも取引の中心はリラ売りではなくドル買いになっているため、リラ/円相場の下値不安は限定されることになる。トルコ中央銀行は14日の政策会合で3
会合連続で政策金利を据え置き、インフレ抑制への働き掛けを強化している。エルドアン大統領からは景気対策のために金利引き下げプレッシャーが強くなっており、政治的圧力に抵抗して利下げを見送り続けることが可能かは疑問視する向きも少なくないが、足元では特に金融政策が政治によって大きく歪められている事実は確認できず、リラ売り圧力は限定されている。引き続き他通貨とのバランスで売買されている相場であり、対ドルでは軟調、対円では堅調地合が想定される。トルコの政治経済環境よりも、ドル/円の地合の変化の方が重要である。


テクニカルでは、一目均衡表の転換線(32.04円)が支持線として機能しており、同水準割れで転換線(31.60円)がターゲットになる。一方、上値は直近高値32.42円の上は32.50円。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から6勝6敗に。14日RSIは55.97。


今後1週間の予想レンジは、31.50〜32.50円。
icon PDF版





※ドル/円は月曜日、ユーロ/円は火曜日、豪ドル/円は水曜日、トルコリラ/円は木曜日に更新予定。休日の際は、更新をお休み致します。
※PDF版の閲覧にはAdobe Readerのインストールが必要です。
※レポート内容に関してのご質問等にはお答えできませんのでご了承ください。
※全レポートおよびファイルの無断転載を固く禁じます。