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大起産業FX週報


ドル/円  ユーロ/円  豪ドル/円  エマージング通貨(南アランド/円・トルコリラ/円)

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ドル/円相場
2019/01/14 (月)
【米ドル】 リスクオン一服なら下振れ、ドル指数は軟調
米ドル/円相場は、1ドル=108円台をコアに揉み合う展開になった。リスク投資環境が全般的に安定する中、108円水準では押し目買いを入れる動きが強く、底固く推移している。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止を巡る思惑が浮上する中、ドルの上値は圧迫されており、ドルインデックスの軟化がドル/円相場の上値も圧迫した。結果的に狭いレンジ内での取引になっている。米中通商協議に関しては評価が割れているが、月内にも閣僚級会合を開催する方向で調整が進んでおり、通商リスクの軽減は進んでいる。その結果、株式相場は総じて堅調地合を保っており、ドル/円相場の下値をサポートした。ただ、米金融当局者から利上げ停止や様子見の主張が増える中、ドルの上値が圧迫されており、円売りとドル売りの綱引きで決定打を欠いた。


米利上げサイクルに対する信頼感が後退する中、上値抵抗は109.00〜109.50円水準まで切り下がる。米指標の下振れ、当局者のハト派発言などがみられると、更に上値が重くなる可能性がある。一方、株高環境が続いている間は108円台を維持できる見通しだが、仮に株安が一服すると円高とドル安がドル/円相場を107円水準まで下押しするリスクが高まる。株高で横這い、株安で下振れの可能性が高く、やや戻り売り優勢の地合に修正が進んでいる。米政府機関閉鎖、ブレグジット交渉などがリスクオフ化を促すか否かが、ダウントレンド再開の有無を決定づける。


テクニカルでは、一目均衡表の基準線(109.33円)と転換線(107.34円)のレンジ内での展開に。どちらの方向にブレイクするかが焦点になる。サイコロジカルは、前週の3勝9敗から6勝6敗に。14日RSIは32.49。


今後1週間の予想レンジは、107.00〜109.50円。
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ユーロ/円相場
2019/01/15 (火)
【ユーロ】 ブレグジット採択で不安定化も、上値重い展開か
ユーロ/円相場は、1ユーロ=124円台をコアに揉み合う展開になった。ドル/円相場の下げ一服を受けて、ユーロ/円相場も下げ一服となっている。株式相場が一定の落ち着きを取り戻す中、円高圧力の一服がユーロ/円相場を支援している。一方で、125円水準では戻り売り圧力も強く、明確な方向性は打ち出せていない。イギリスの欧州連合(EU)離脱を巡る議論が佳境に差し掛かる中、ユーロを積極的に買い進むことは難しい状況だが、本格的に売り込むような動きまではみられず、動意を欠いている。対ドルでは逆にやや強含みの展開になっている。欧州中央銀行(ECB)理事会議事録では、長期資金供給オペの活用を数カ月かけて再検討すべきとの意見が確認されているが、ユーロは特に反応しなかった。ユーロ圏と中国の低調な指標が上値圧迫要因になるも、全般的に動意を欠いた。


目先は15日に英議会で予定されているブレグジット案の採決が注目される。マーケットでは、一旦は否決されるも、その後は修正案で妥協するシナリオを描いている向きが多い。一方で、政府と議会との対立が解消されずに妥協点を見出すことができなければ、「合意無き離脱」に突き進むことになり、ポンド連動でユーロも急落するリスクを抱えている。ユーロ圏の経済指標に下振れ圧力が目立つこと、円高圧力が徐々に強まり始めていることからは、ドル/円相場と同様にユーロ/円相場も下値不安を抱えることになる。125円水準を上値抵抗に122〜123円水準を打診する方向性になる。


テクニカルでは、一目均衡表の基準線(123.99円)と交錯する展開になっている。基準線が抵抗線になると、転換線(121.90円)割れ打診の方向性になる。一方、基準線でサポートされると、再び125円の節目水準ブレイクを打診することになる。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から変わらず。14日RSIは42.09。


今後1週間の予想レンジは、123.00〜125.00円。
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豪ドル/円相場
2019/01/16 (水)
【豪ドル】 短期リバンド局面が続き易いが、決定打を欠く
豪ドル/円相場は、1豪ドル=78円水準で底固く推移している。中国経済の減速に対する警戒感は根強いものの、中国政府が景気刺激策を打ち出すとの期待感が浮上していることもあり、特に豪ドル相場の値崩れは見られなかった。一方で、79円台乗せを打診するような動きまではみられず、底堅いものの伸び悩む展開になった。概ね米ドル円相場と連動した値動きになっている。中国の12月貿易収支は、輸出が前年同月比4.4%減、輸入が7.6%減となり、中国経済の減速状態が再確認できる状況になっている。ただ、中国国家発展改革委員会は、1〜3月期の景気刺激のための景気刺激策導入を強く示唆しており、総じてリスクオンの投資環境が維持される中、豪ドル相場は値を保った。


目先はリスク投資環境が一定の落ち着きを維持すれば、豪ドル相場が大きく値崩れを起こすリスクは限定される。年初の急落相場に対する反動圧力が続く中、79円台に乗せると80円の節目を一気にブレイクする可能性もある。ただ、米ドル/円相場の上値が重い状態が続く中、本格的な上昇トレンド形成は難しく、短期リバウンドリスクとの評価に留まる。中国経済の減速懸念はくすぶり続けており、早期に中国経済環境に対する信頼感を回復するのは難しい。資源価格も急落は一服しているが戻り圧力は鈍く、依然として高いレベルの先行き不透明感を抱えていることが窺える。80円の節目に近づくにつれて、徐々に上値の重さが再確認されよう。短期スパンではトレンドフォローの買い対応に優位性があるが、目線が大きく上方向に傾く状況にはない。


テクニカルでは、一目均衡表の基準線(77.63円)にサポートされており、同水準のサポートが続けば80円の節目打診の方向性になる。一方、基準線割れで75.50〜76.50円が打診される。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から6勝6敗に。14日RSIは46.30。


今後1週間の予想レンジは76.75〜79.50円。
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エマージング通貨相場(南アランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円)
2019/01/17 (木)
【南アランド】  金融政策の修正は見送りか
南アフリカランドは、1ランド=7.9円台まで上昇する展開になった。ドルと円がともに軟調に推移する中、相対的にランドは底固く推移している。経済指標は強弱まちまちになったが。中国の景気刺激策に対する期待感からリスクマーケットが総じて底固く推移していることもあり、ランド相場に対しては買いが膨らんでいる。南アフリカの経済指標では、11月小売売上高が前年比3.1%増と強めだった一方、鉱工業生産は5.6%減と弱めの数値になった。ただ、米利上げ停止観測を背景としたドル安、リスク投資環境の鎮静化を背景とした円安を受けて、相対的にランドは底固く推移した。ラマポーザ大統領は、中銀の独立性を損ねる意図はないと発言している。


1月17日に南アフリカ中央銀行理事会が控えているが、今会合での政策変更は想定されていない。23日の消費者物価指数が注目される程度である。引き続き、リスク投資環境が安定している間は、ドル/円相場と同様にランド/円相場も底固い展開になる。8円台を回復すると、11月高値8.35円まで上値は切り上がる。特に米利上げ停止観測が強まる中、対ドルではランドの買い安心感が維持されている。ただ、リスクオフ圧力が強まれば、対ドルと対円の双方に対して軟化するリスクヲ抱えた不安定な状態にあることには注意が必要。


 今後1週間の予想レンジ 7.70〜8.10円/ランド
 過去1週間のレンジ 7.73〜7.98円/ランド
 
【トルコリラ】 中銀は引き締めスタンス示すも
トルコリラは、1リラ=19円台でやや上値の重い展開になった後、20円台前半まで切り返す展開になった。米国との関係悪化が進む中、円安とドル安環境でもリラ相場に対する買いは膨らまず、戻り売り優勢の展開になった。米軍のシリア撤退計画に絡んだ、米国-トルコ関係の悪化が上値を圧迫している。ただ、1月16日の金融政策会合で物価見通し改善まで引き締めスタンスを維持する方針を示すと、早期利下げに対する警戒感の後退から底固く推移した。インフレ指標の下振れで、利上げ対応が巻き戻されるとの警戒感が強いが、トルコ中央銀行は政策金利の据え置きと同時に、物価安定リスクはくすぶっているとして、引き締め政策への強いコミットを示している。


中銀への信頼感が一定レベルで回復していることはポジティブ。ただ、エルドアン大統領の利下げプレッシャーに変化が生じる可能性は低く、物価安定を達成できるのかは不透明感が強い。米国との関係悪化も大きなリスク要因であることに変わりなく、ドルや円相場の動向と関係なく下振れリスクを抱える。20円台回復からの一段高シナリオを描くことは難しく、特にリスクオン傾向が一服すると戻り売り優勢の展開になり易い。


 今後1週間の予想レンジ 19.50〜21.00円/リラ
 過去1週間のレンジ 19.47〜20.47円/リラ
 
【メキシコペソ】 燃料不足警戒も、リスクオンなら堅調
メキシコペソは、1ペソ=5.7円台まで急伸する展開になった。リスク投資の地合改善、原油相場の堅調地合を受けて、最近のボックス上限をブレイクする展開になっている。メキシコの12月消費者物価指数は前年同月比4.83%上昇となった。依然として強めのインフレ環境が示されている。ただ、メキシコに関しては中央銀行のインフレ管理に強い信頼感があり、特にペソ売りの動きが広がりを見せることはなかった。政府の燃料防止策によって、ガソリン不足が発生するといった混乱も報告されているが、世界的な株高と原油高の支援が強く、上値追いの展開が続いている。


1月22日の失業率などがイベントリスクになるが、株高・原油高で最近のボックスを上抜いた相場であり、地合は強い。チャート環境からは6.0円の大台回復も打診される。当然にリスクオフの円高圧力が再開されると調整売りが膨らむことになるが、他新興国通貨と比較してもペソの地合は強く、上振れリスクが大きい。6円台回復から更に急伸するまでの勢いは想定できないが、押し目買い優勢の地合が続こう。ストップロスを引き上げながらのトレンドフォローが基本になる。


 今後1週間の予想レンジ 5.65〜5.85円/ペソ
 過去1週間のレンジ 5.59〜5.77円/ペソ
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※ドル/円は月曜日、ユーロ/円は火曜日、豪ドル/円は水曜日、エマージング通貨は木曜日に更新予定。
休日の際は、更新をお休み致します。
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