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2025年12月19日
原油の押し目買い
原油相場は年初来安値を更新した。年末を前にウクライナ和平への期待感が高まった影響だ。先行き不透明感は強いが、実際にウクライナ戦争が終結に向かい、ロシア産原油供給環境の改善がみられるのであれば、一段安のリスクを残す。一方で、WTI原油やブレント原油といった指標価格の拠点在庫は、依然として低迷が続いている。また、足元ではトランプ米政権がベネズエラ産原油の石油タンカーの封鎖を発表し、さらにベネズエラ国内の麻薬密造拠点を攻撃する可能性も警告している。これまでと同様に瞬間的な急伸と急落を繰り返す地合が想定される。急落局面の押し目買い、急伸局面の戻り売りが基本になろう。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・眞田幸弘】
原油相場に関するお問い合わせは075・241・7711まで。 |
2025年12月18日
銀は70ドル試す
銀相場は10月の50ドルの節目突破に続いて、12月には60ドル台に乗せた。貴金属に対する投資家の関心は引き続き高く、過去最高値更新でも需要が鈍化する兆候は乏しい。FRBが緩やかな利下げを続けることに対して、安心感が広がっている。需給面では、在庫不足に対する警戒感が強い。ロンドンに続いて上海でも在庫が落ち込み、10月にみられたスクイーズ再発が警戒されている。先高観の強さから、個人投資家の買いが膨らんでいることに加えて、ファンドも銀上場投資信託(ETF)購入を強化している。リースレートも高止まりしており、買いポジション保有でさらに70ドル乗せを狙えると予想する。
【大起証券営業企画室・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
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