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2025年11月13日
銀が戦略物資に転換
銀相場は調整局面が一巡し、上昇を再開し始めたとみて良いだろう。10月下旬は過熱感の高まりで53ドル台から45ドル台まで急反落していたが、改めて50ドル台を回復している。貴金属市場全体で調整局面が終了し、改めて投機マネーの流入が開始され始めている。銀の独自材料としては、中国政府が銀輸出の規制強化、米政府が銀の「重要鉱物資源リスト」掲載など、米中両国が銀を戦略物資として扱う姿勢を示している。再生可能エネルギーやAI時代を支える基幹的な鉱物資源として、管理体制が強化されることになる。銀に対する現物・投資ニーズの拡大傾向が続く可能性が高く、過去最高値更新を打診しよう。
【大起証券営業企画室・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
2025年11月12日
メキシコペソの買い
メキシコペソ円は、8円台前半で底固く推移している。メキシコ中央銀行は政策金利を年初の10.00%から7.50%まで引き下げているが、ペソ相場は底固さを維持している。インフレ抑制と景気減速懸念から、メキシコ中央銀行は追加利下げに踏み切る可能性もあるが、各国と比較すると高金利通貨としての評価が維持されている。米国を含む先進国は軒並み利下げを進めており、金利が喪失される環境にあって、ペソの魅力は逆に高まっている。株価急落といった動きがみられないのであれば、高金利通貨の優位性から対ドルと対円の双方でペソ相場の堅調地合は続く見通し。8.5円の節目突破を試す展開が続こう。
【大起証券営業部チーフパートナー・篠田和彦】
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