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2025年12月11日
金価格の上昇続く
東京金は2万1000円台で底固く推移し、10月の過去最高値2万2288円を窺う展開が続いている。パニック的とも言える急伸地合は一服したが、押し目買い優勢の地合は崩れていない。高インフレ環境で各国中央銀行が利下げを進めていることで、引き続き機関投資家や個人投資家の金に対するニーズは強い。インフレによる通貨価値下落に備える動きが続いており、個人の投資人気が強い銀相場は過去最高値を更新している。中央銀行も引き続き金準備の増強を進めており、金価格の高騰に関係のない需要が発生している。経済や地政学環境は依然として多くの不確実性を抱えており、過去最高値更新を打診しよう。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・平戸隆司】
金相場に関するお問い合わせは052・201・6321まで。 |
2025年12月10日
原油の押し目買い
原油相場は60ドルを挟んで売買が交錯している。国際原油需給は緩和見通しが優勢だが、高いレベルの地政学リスクが下値を支え、上下双方に決定打を欠いている。明確なトレンドを形成しづらく、短期売買が中心の展開が続きやすい。ウクライナ和平協議が本格化しているが、依然としてロシアとウクライナの主張には隔たりがあり、先行き不透明感が強い。戦闘激化を受けて、EUはロシア産石油の海上輸送に対する新たな制裁を検討中だ。また、麻薬密輸問題で米軍が南米の主要産油国であるベネズエラ地上施設の攻撃に踏み切るとの観測も強くなっている。急伸は想定しづらいが、押し目での物色妙味は維持されよう。
【大起証券営業部チーフアドバイザー・眞田幸弘】
原油相場に関するお問い合わせは075・241・7711まで。 |
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