COP29で強気の銀 気候変動枠組み条約会議「COP29」では、途上国の温暖化対策支援で35年までに年3000億ドルの資金拠出が合意された。途上国からは不満の声もあるが、従来の3倍の規模であり、先進国に続いて途上国でも脱炭素の取組みが強化されやすくなる。中国は開催国アゼルバイジャンで大規模な太陽光発電所の建設を発表し、国際協力にも積極姿勢を打ち出している。太陽光パネル向け銀需要の急増は国際需給を引き締めているが、その流れが強化される方向性が再確認されている。国際需給の供給不足は25年にも持ち越されるのがほぼ確実な状況にある。銀需給要因では35ドル突破に向けて高値更新が支持されよう。 |