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Daiki Soybeans Report Weekly

生育の遅れがリスク要因として浮上

<ドル高、原油安が嫌気される>
CBOT大豆先物相場は、1,300セント台前半まで値位置を切り上げる展開。急激なドル高傾向が一服したことや、クロップ・ツアーでイールド低下懸念が高まっていることを受け、地合を引き締めている。イールドに関しては、米農務省(USDA)が強気見通しを発表する一方、プロ・ファーマーが保守的な見通しを示しており、マーケットに底流していた高イールド期待がやや後退している模様だ。また、外部環境では急激なドル反発の流れに一服感が出ていることも支援材料となっている。

<クロップ・ツアーが開始される>
プロ・ファーマーによるクロップ・ツアーが18日から開始されている。USDAの作況報告(8月17日時点)では、「良」以上の比率が62%とされ、前年同期の54%を大幅に上回っている。このため、マーケットでは、昨年のイールド41.2Bu/エーカーを上回る可能性が高く、8月需給報告の40.5Buはかなり保守的な見通しとの見通しが優勢だった。しかし、クロップ・ツアーではオハイオ州を中心に作柄のバラつきが報告されており、予想されていだ程の高イールドが実現しない可能性が指摘され始めている。クロップ・ツアーを受けてのプロ・ファーマー予測では、イールドが39.95Bu/エーカー(USDA予測は40.5Bu)、生産高が29億3,000万Bu(同29億7,300万Bu)となっており、いずれもUSDA予測を下回る水準となっている。この数値を前提にすると、期末在庫はUSDA8月報告の1億3,500万Buから9,300万Buまで31%下方修正され、在庫率も4.5%から3.1%まで引き下げられることになる。マーケットが作況悪化に対して敏感になっていることも首肯できよう。

<生育の遅れはリスク要因>
USDAの「クロップ・プログレス」(8月17日時点)によると、着サヤ進捗率は75%と、前週の60%は大きく上回ったものの、前年同期の89%、5年平均の87%は大幅に下回っている。現段階では、これによって直ちにイールドが大幅に下方修正される状況にはないものの、このまま適度な土壌水分と気温が得られなければ、イールド下方修正の可能性が高まることになる。生育の遅れは、天候障害に敏感な相場環境をもたらしてる。また、9月以降は早霜のリスクに対する警戒も必要である。まだ天候相場は終わっていないことを確認しておきたい。

<下落のリスク要因はドル高>
生産見通しに対する楽観的ムードが後退していることで、大豆相場は地合を引き締めている。トウモロコシ相場に対する割安感も手伝って、買いが入り易い地合となっている。目立ったリスク要因は、ドル高程度しか見当たらず、ドルの上振れリスク後退と連動して下値を切り上げるパターンを継続するとみている。
【2008.08.25 大起産業(株)調査研究室 小菅 努(Blog)】






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