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Daiki Rubber Report Weekly

石油相場の底入れ感にサポートされる

<石油との連動相場が続く>
東京ゴム先物相場は、300-310円水準を中心に底堅い展開。需給緩和傾向が強くなっているが、WTI原油相場の反発を手掛かりに地合を引き締め、「石油の写真相場」という基本フレームに変わりがないことが確認できる。急激な逆ザヤ化したサヤ関係も注目を集めるが、短期トレンドに関しては原油相場が底打ちを確認したか否かが焦点になるとみている。

<タイの気象環境悪化も>

タイ中央ゴム市場における未燻製シート(USS)の集荷量は、7月の平均日量193トンから8月は168トンまで落ち込んでいる。生産者の売り渋りは完全に解消されたものの、生産地の天候不順を受けて集荷量の落ち込みが顕著になりつつある。ただ、今週中盤には天候改善が予測されていることで大きな問題にはならないだろう。あくまでも一時的な減産要因として、認識しておけば十分である。現物相場も19日の87.93バーツ/kgから91.14バーツまで上昇しているが、積極的な意味付けは必要ないと考えている。現物相場が再び上昇するシナリオとしては、産地需給よりも東京定期市場の動向に注目すべきだろう。産地相場主導の上昇シナリオには、否定的である。

<逆ザヤは解消に向かう>
東京市場では、当先の逆ザヤ化が進んでいたが、解消に向かいつつある。8月15日終値では26.60円の逆ザヤとなっていたが、その後は主に期先が当限を上回る上昇となったことで、22日引け時点では16.30円まで逆ザヤが縮小している。今後は期先が生産期のピークから徐々に外れることで、逆ザヤの解消から順ザヤに向かう見通しである。引き続き期先買い・期近売りの裁定取引は有効だろう。ヒストリカルデータによると、逆ザヤのピークは2007年が8.30円、2006年が21.10円、2005年が22.20円となっている。例年、逆ザヤ解消後は短期間に順ザヤ化する傾向が強く、サヤ関係の歪みは裁定取引の好機である。

<原油の底入れ感は本物か>
タイの天候不順の影響が警戒されるも、自動車市場の縮小などから需給緩和傾向は強くなっており、ファンダメンタルズから積極的に買い進む理由は乏しい。中国の在庫増加傾向も一段と強くなっており、タイオファーに対する国内相場の割安感もほぼ解消されており、需給要因からの買い材料は特に見当たらない。ただ、現在のゴム相場は「石油の写真相場」と化しており、需給緩和傾向よりも原油相場の底入れ感に注目すべきだろう。米金融不安を背景に再び原油相場が地合を引き締めつつある中、この動きが継続すればゴム相場も連動高となる見通し。出来高・取組高の低迷で膠着感の強い相場となっているが、今後も原油相場次第の展開が続く可能性が高い。そして、その原油相場は底入れを確認する段階に突入している。
【2008.08.25 大起産業(株)調査研究室 小菅 努(Blog)】






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