白金
原油
ガソリン / 灯油
ゴム
トウモロコシ
大豆
コーヒー
外国為替
レポート・トップ






Daiki Platinum Report Weekly

ドル安で底打ち感が強まる

<底値から約150ドルの切り返し>
NYMEX白金先物相場は、8月19日に1,307.00ドルまで値位置を切り下げたが、足元では1,400ドル台前半まで切り返している。北米自動車市場の販売減速、対ユーロでのドル高、世界経済の減速懸念などからパニック的な投げ売りが先行していたが、急激なドル高傾向の一服から持ち直している。

<南アフリカで鉱山事故発生>
ファンダメンタルズ関連では、アングロ・プラチナ保有の鉱山で死亡事故が2件発生したことが注目される。この事故を受けてRustenburg鉱区の全シャフトが7日間に渡って停止しており、理論上は1万オンス程度の減産要因となる。こうした減産の直接的な影響は殆どないものの、こうした労働安全上のトラブルは労使交渉の対立をエスカレートさせるリスクがある点に注意が必要である。実際、南アフリカ工業会議所(COM)と全国鉱山労働者組合(NUM)との間で、死亡事故への対応策を巡る対立がエスカレートしており、今後はストライキなどのより大規模な紛争に発展する可能性もある。同国では、インフレ圧力の高まりを受けて賃上げ要請も強くなっており、昨年同様に「ストライキによる減産」のリスクも想定しておく必要があるだろう。

<ETF向け需要は期待外れか>

金市場では、上場投資信託(ETF)関連需要が相場のサポート要因となっているが、英フィナンシャル・タイムズ紙は、白金ETFの販売不振を報じている。同紙によると、白金ETFの信託財産は7月に48.4万オンスに到達したが、その後の相場急落を受けて資金流出が活発化し、現在は20.0万オンスに留まっている。多くの投資家が価格急落に驚いて、ポジションをクローズした模様だ。価格が42%低下したことを考慮すれば、信託財産が59%喪失されたこともある程度まで正当化できるが、その間に金ETF市場からは殆ど資金が流出していないことからは、白金ETFの価格維持機能は疑問視せざるを得ない。

<投機的な投げ売り相場は一巡へ>
自動車各社は年間生産計画の下方修正を相次いで行っており、需要環境は悪化の一途を辿っている。ただ、自動車触媒需要の減少幅は日米欧の合計で9.3万オンス程度と試算しており、需要超過状態を否定するまでには至らないだろう。パニック的な投げ売りで急落相場が続いてきたが、ドル相場のピークアウトが確認できれば、白金相場も再び下値切り上げパターンに回帰するとみている。ドル、白金ともに買い方の投げ売りがストップロスを巻き込んだ結果、投機的な安値が形成されている。マーケットが冷静さを取り戻せば、価格水準も安値是正に向かうことになるだろう。そして、その条件は米金融不安の高まりと住宅不況の深化を背景に整いつつあるとみている。
【2008.08.25 大起産業(株)調査研究室 小菅 努(Blog)】






Copyright © 1995-2007 Daiki Futures, Inc. All rights reserved.