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Daiki Corn Report Weekly

穏やかな気象環境が続く

<ドル高、原油安で急落地合が続く>
CBOTトウモロコシ先物相場は、500セント台前半まで値位置を切り下げる展開。短期的な売られ過ぎ感からショートカバーが入るも、ドル高や原油安などから戻り売り優勢の展開が続いており、安値を更新している。8月12日には米農務省(USDA)から8月需給報告の発表を控えているが、需給環境よりも外部環境が重視される傾向にある。生産地では特にホット・アンド・ドライ(高温乾燥)」といったトラブルも報告されておらず、天候相場期ながらもマーケットの反応は鈍い。

<イールドの大幅上方修正が予測される>
ダウ・ジョーンズによる8月需給報告の事前予測は以下の通り。イールドは152.3Bu/エーカー(7月需給報告では148.4Bu)、生産高は119億3,800万Bu(同117億1,500万Bu)、期末在庫は9億9,100万Bu(同8億3,300万Bu)。6月に米中西部を襲った大洪水によって今年度はイールドの大幅な下方修正を回避することは難しいとの見方が支配的だったが、7月以降に理想的な気象環境が続いたことで足元の生育環境は逆に好天しており、8月需給報告では大幅な上方修正を予測する向きが多い。旧穀のイールド151.1Buを上回る見通しが強くなっていることは、6月の市場環境からは隔世の感が強いが、クロップ・プログレスの数値を前提とする限りは、違和感のある数値ではない。

<生育に遅れも問題なしか>
USDAのクロップ・プログレス(8月3日現在)によると、「良」以上の比率は前週と変わらず66%となっているが、前年同期の56%は10%上回っている。一方、シンキングは前週比+24%の83%(前年同期95%、5年平均91%)、ドウは+10%の17%(前年同期37%、5年平均32%)となっている。生育が全般的に遅れがちとなっているが、既に最も土壌水分不足の影響を受け易い受粉期を過ぎていることで、マーケットでは今年は天候相場期のピークを過ぎたとの見方が支配的である。今後の焦点は、完熟期に向けて早霜リスクが現実するかとなる。今年は生育期が全体的に先送りされているため、降霜の影響を受け易いため、豊作はまだ確定したものではないことに留意したい。マーケットでは既に豊作が確定したかのようなムードが広がっているが、一定の警戒は必要だろう。

<需給、投資環境が弱気に傾く>
足元の需給環境に特段の問題点が見当たらない中、ドル高や原油安といった外部環境の悪化もあって、トウモロコシ相場は上値の重い展開が続いている。天候悪化、ドル安、原油高といった環境の変化次第ではショートカバー主導で急伸する可能性もあるが、現状では500セント割れの可能性をメインシナリオとして想定せざるを得ない状況となっている。ただ、天候悪化によるイールド低下や、金融市場の混乱に対するヘッジニーズを完全に否定するのは時期尚早であり、引き続き気象環境には十分な注意を払っておきたい。
【2008.08.11 大起産業(株)調査研究室 小菅 努(Blog)】






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